ペルーで発掘された「宇宙人ミイラ」は殺されていた可能性があるという。指が3本、頭蓋骨が引き延ばされた不気味な遺体は2017年にナスカ砂漠で初めて発見され、2年前にメキシコ議会による未確認飛行物体(UFO)に関する公聴会で公開され、話題となっていたが、今回専門家は本物と断言した。
当時、このミイラは地球の進化系統のものではないとされ、DNA検査で一部が人間、一部が未知の種であるとされ、同国初のUFO公聴会が開かれた。
一方で昨年には法医学者らが、動物の骨と紙と接着剤で製作されたフランケンシュタイン風の作り物に過ぎないと否定。今になって、遺体が本物であり、1200万年前に生きていた、恐ろしい死に方をしたという説が飛び出してきた格好だ。
メキシコ海軍の元医療部長のホセ・ザルセ博士は、このミイラ21体を分析し、かつて生きていた、呼吸していた生物であったと主張している。「これらの遺体は100%本物で、かつて生きていた有機的なものであることを示す明確で反論の余地なしの証拠があります」
ザルセ博士のチームは、指紋、摩耗した骨、筋肉の構造、肝臓や腸のような無傷の臓器の証拠を発見したとし、ミイラのうち3体(マリア、モンセラットと名付けられた女性2人とアントニオと名付けられた男性)には残忍な傷の跡があり、犯罪行為を示唆しているとした。
またペルーの医師会の元会長ダヴィッド・ルイズ・ベラ医師がアントニオを診察。左胸の肋骨が刺されています。胸部、腹部、肝臓を貫通し、内部に完全に穴が開いています」と発表した。
このようにこれらのミイラが古代に生きていた“本物”である主張が挙がっているものの、研究者らはその正体が何で、どこから来たのかを掴みかねている状況だ。