今年の「第67回グラミー賞」で9部門にノミネートされたシンガー・ソングライターのチャーリーxcxが「グラストンベリー・フェスティバル」でのパフォーマンスに対する批判に真っ向から反論した。6月28日、同フェスの「ジ・アザー・ステージ」のヘッドライナーとして登場したチャーリーは、最新アルバム「ブラット」の楽曲を中心にパフォーマンスした。
しかし、放送を見た一部視聴者からは「オートチューンの使いすぎ」「生演奏がない」といった声がSNSなどに寄せられた。これに対しチャーリーはX(旧ツイッター)で、「オートチューンを使うと『偽物』とか、バンドがいないと『本物のアーティストじゃない』っていう考え方、退屈すぎて眠くなる」と皮肉を込めて投稿した。一方で「でも正直、こういう議論は好き」とさまざまな意見が寄せられることそのものには好意的。「最高のアートって、分断的で挑発的で、本当に興味深い文化に進化するものだと思う」と持論を展開した。
「オートチューン」とは音程補正のためのソフトウェアのこと。音声を電子的なものに変換するエフェクターのような効果もある。