物価高の影響が続くなか、「外食の満足感」を決める基準に“納得感”が求められるようになってきた。株式会社INGSが展開するカジュアルイタリアンバル「CONA(コナ)」は、全国20〜40代の男女600人を対象に「外食に関する意識調査」を実施、結果を公開した。
「夜の外食の頻度」を尋ねたところ、「減った」と答えた人は33.7%にのぼった。その理由として最も多かったのは「外食が高く感じるようになった」(70.6%)で、物価上昇により節約志向の高まりが見られるなか、外食の頻度そのものに影響が出ている様子がうかがえる。
「直近の夜の外食で支払った金額」では、「2000円以下」が57.3%、「3000円以下」まで含めると76.6%を占めた。また、「気を遣わず楽しめる」と感じる価格帯についても、「3000円以下」が80.2%に達しており、実際の支出と心理的な上限がほぼ一致していることがわかる。価格に対する安心感や納得感が、外食選びの前提条件となっているようだ。
外食で「友人を誘いやすい」と思う条件として最も多かったのは、「価格帯が明確であること」(54.2%)だった。次いで「お店の雰囲気がカジュアルであること」(36.3%)、「割り勘しやすいこと」(35.8%)が続いており、“金額がわかりやすい”“気軽に過ごせる”といった安心感が、外食の誘いやすさにつながっていることが伺える。
さらに、「友人を誘いやすい」と思う価格帯については「1000円未満」が19.8%、「1000〜2000円」が38.8%、「2001〜3000円」が22.5%、「3000円未満」が合計で81.1%に達した。このことから、相手に負担を感じさせない価格帯の明確さこそが、外食における人間関係を円滑に保つポイントになっていると考えられる。