8日放送予定のABCテレビ・テレビ朝日系「新婚さんいらっしゃい!」(日曜、後0・55)では、番組史上初のアメリカ在住カップルが登場。ミュージカル女優の妻と敏腕エンジニアの夫がつづる、ニューヨーク恋物語が明かされる。
今年の3月下旬、番組の募集フォームにアメリカからの応募が届いた。早速、スタッフがリモートで話を聞いてみると、日本生まれ日本育ちの妻は、劇団四季で活動経験もあるミュージカル女優。11年前、夢を追いかけて本場・ニューヨークにわたり、毎年100本ほどのオーディションを受け、これまでに30本以上のミュージカルで役を勝ち取ったという。一方、ニューヨーク出身の夫は、14歳の頃からエンジニアとして働き、現在は不動産系の会社で最高技術責任者を務めている。1カ月以上にわたる新婚旅行で日本に滞在中だったため、今回の出演が実現。3月末に日本で結婚式を挙げた2人は、スタジオにも着物姿で登場する。
2人の出会いは2年前のニューヨーク。妻はミュージカルの活動をしながらオンラインで日本語講師を務めており、サイトには3000人以上が登録している。その中から後の妻となる女性を選んだのが夫だった。夫は、妻のプロフィール動画を見て「プロフェッショナル、スマート、ビューティフル」と感じたと明かす。そこから週1回のオンラインレッスンが始まるも、シャイすぎる夫は「かわいいからドキドキして話せない」と極度の緊張。レッスン中に日本のお祭りについて話したことがきっかけで、ニューヨークで毎週のように開催されている「ジャパンフェス」に妻が夫を誘う。
そこで初めて対面した2人。夫のことを「素敵」だと感じた妻に対し、夫も「目も鼻も黒髪もすべてが美しかった」と思いを寄せる。その後、夜景が美しいクルージングデートへと発展。妻は期待してドキドキしていたものの、「見た目はハリウッドなのに、中身は日本人奥手男子」な夫は、手をつなぐこともなくその日を終えてしまった。実は夫はデート前にネットで「日本人付き合う 告白」で検索し、「私にとってあなたが完璧です、付き合ってください」というセリフを家で練習していたものの、言えずに終わってしまったという。
結局「先生」と「生徒」の関係が続くうちに、夫がノースダコタに転勤することに。お互い心にふたをしてレッスンを続けていた7月ごろ、七夕を題材にした授業で、妻が「短冊に何の願いを書きますか?」と夫にたずねたところ、「ノースダコタに来てほしい」とまさかの答えが。真意がわからず悶々としていた妻だったが、夫が帰省してきた夏休みに「どう思っているんですか?」と詰問。すると夫がついに「ずっと好きでした」と告白し、晴れて恋人同士に。8カ月の交際を経て結婚にいたった。
日本で行われた披露宴では新郎新婦によるミュージカルも披露された。その演目は、夫の名前と同じ「ハミルトン」。まさに2人の関係を表したかのような渾身(こんしん)のミュージカルがスタジオで再現され、感動につつまれる。