猫が飼い主と他人を匂いで嗅ぎ分けていることがわかった。東京農業大学の研究チームは、飼い主と見知らぬ人それぞれの、脇下や耳の後ろ、足の指の間の匂いが入ったチューブ及び空チューブを用意、猫は見知らぬ人の匂いを最も長く嗅ぐ結果となった。
今回、研究者らは猫は嗅覚によって知っている人間と見知らぬ人間の区別をすることはできるものの、特定の個人を識別できているかは証明できないとしている。
猫が未知の匂いを嗅ぎ分けるという研究は以前にも実証されており、離乳した子猫が母猫よりも見知らぬメス猫の匂いを長く嗅ぐといった研究結果がある。
同大学で研究を主導した内山英彦教授は「この研究で使われた匂いの刺激は既知と未知の人のものだけです」「猫に複数の既知の人の匂いの刺激を与える行動実験が必要で、飼い主の匂いにのみ反応する猫の特異的な行動パターンを見つける必要があります」と語った。