維新・藤田前幹事長「切り取り」報道と指摘「発言の趣旨と違います」党内対立、不平不満ではなく「お願い」

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
日本維新の会・藤田文武衆院議員
日本維新の会・藤田文武衆院議員

 日本維新の会前幹事長の藤田文武衆院議員(44)が21日、自身のX(旧ツイッター)を更新。20日の党代議士会で、党が参院選の目標を「6議席」としたことに異論を唱え、執行部に高い目標を掲げるよう直言したとの報道に触れ「党内対立とか不平不満みたいに切り取られて報道されることは本意ではなく、発言の趣旨と違います」と釈明した。

 藤田氏はXに、代議士会での自身の発言を載せた。今回改選を迎える議員が当選した2019年参院選で、日本維新の会が10議席を得たとして「我が党の現有勢力は確かに6議席なんだけれども、東さんはじめ(東京音喜多さん、兵庫清水さんが衆院選などに)転出された人の欠員があるから、現有勢力は改選10議席です。6議席といえば、(世論調査などで)比例で今4とか5議席とか言われていて、大阪は2議席ずっと死守してきました。ということは、前原さんの地元の京都は落ちる予定ですか。東京はいいんでしょうか。神奈川は裏に現職います」と述べたとした。

 さらに「目標はやっぱり高く掲げてほしい。野心的に掲げてそれに向かって一致結束するから、みんながまとまるんだと私は思います。だから、これは批判をしたいのではなくて、お願いをしたい。選対、誰が決めたんですか。吉村さんの意向ですか。吉村さんはいつもクビをかけてやり切るって言ってきて、それを勝ち取ってきた人じゃないですか」と、提言したと説明した。

 「私はこれ(=現有勢力を減らすような目標設定)だけはやっぱり納得できないです。高い目標を掲げて、それであかんかっても、(みんなが身勝手に)責めんかったらええじゃないですか。みんなで一生懸命やって、ここにいる全員の責任でしょう。だから、もう一回、選対本部または執行部に考えて頂きたいです。こんなことじゃ、戦えません。是非ともよろしくお願いします」と、補足しながら再考を促した真意を説明した。

 2024年10月の衆院選まで選対本部長でもあった藤田氏は「現在の党勢の厳しさは、まさに昨年の衆院選を取り仕切った幹事長兼選対本部長であった私の責任が最も大きいと自覚しています。ひとえに私の力不足です」と振り返った。

 その上で「しかし、もう一度前を向いて、吉村洋文代表・前原誠司共同代表の新しい体制において、この厳しい中でもご支持をいただいている有権者のご期待に応え、日本の将来のために政治を変え、国民のための改革を実現したい。そのために、結党の精神に立ち返り、これまでの先輩方の歩みに思いを馳せ、今いる党所属議員が一致結束し、前向きな政策と目標を掲げ、必死になって真摯に有権者の皆さんに訴えたい。そんな思いで、僭越ながらお願いをさせていただきました」と説明した。

 「国民民主党も共産党もれいわ新選組も参政党も、それぞれが信念を持った政策とチャレンジングな目標を掲げています。私たち日本維新の会も、他党に敬意を払いつつもその熱量に負けることなく高い目標を掲げ、真っ直ぐに国民の皆様に政策を訴えていきたい。それが、松井一郎元代表、馬場伸幸前代表の背中から学んだことです。私自身、一兵卒として、維新の政策実現のために全力で取り組んでまいります。皆様、応援のほど、よろしくお願いいたします」と呼びかけていた。

よろず〜の求人情報

求人情報一覧へ

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース