元大阪市長で弁護士の橋下徹氏が13日、自身のX(旧ツイッター)を更新。参政党の神谷宗幣代表が、沖縄戦の「ひめゆりの塔」の展示説明を「歴史の書き換え」とした自民党の西田昌司氏の発言について「本質的に間違っていない」と擁護する見解を示したという報道を受け、「これだから保守気取りは危ない」との私見を綴った。
神谷氏は10日に青森市内で行った街頭演説の中で「日本軍が沖縄の人を殺したわけじゃない。日本軍にやられたみたいな記述はおかしい」と強調。日本軍が沖縄の住民に自決用の手りゅう弾を渡すなどの例があったとした上で「そういうところだけを切り取って『日本軍が悪かった』と。そんなわけない」とした。神谷氏は「日本軍による島民殺害があったことは承知している。ただし例外的な事例であり、多くの軍人は沖縄県民を守るために戦った」ともコメント。西田氏の発言には「表現の違いがあったにしても、本質的に間違っていない」と述べていた。
それに対し、橋下氏は「一部軍人による島民の殺害があったことは承知している」との神谷氏の発言を報道から引用して「ここが重要なんだよ」と指摘。その上で、橋下氏は「自分の家族が殺された場合のことを想像しろ。これだから保守気取りは危ない」と苦言を呈した。
事の発端となった〝ひめゆり発言〟について、当の西田氏は9日に国会内での記者団の取材に対して、「(展示説明を『歴史の書き換え』とした発言は)非常に不適切だった。沖縄県民におわび申し上げ、訂正、削除する」と述べた。