株式会社AlbaLinkはこのほど、30代以上の男女500人を対象に「老後の面倒は誰にみてほしいかに関する意識調査」を実施、結果を公表した。
「介護が必要になったときに、老後の面倒をみてもらいたい相手」を聞いたところ、圧倒的1位は「介護施設の職員(60.0%)」だった。「他人のほうが遠慮しないで、気が楽だと思う(30代女性)」「義母の介護を目の当たりにしました。認知症とパーキンソンを併発したため、やはり家族によるサポートでは限界がありました。知識・経験のあるプロにお任せした結果、安心を得られ負担も軽減されました(40代女性)」など、対価を払ってのサービスという気兼ねのなさやプロに任せる安心感が理由として挙がった。
また、2位の「自分でなんとかしたい(27.6%)」からも、できるだけ家族に負担をかけたくないという気持ちが読み取れる。
そうした家族への思いを表すように、「介護が必要になったとき世話になりたくない相手」では、1位が「子ども(44.4%)」、2位は「配偶者(27.0%)」だった。「親の弱った姿は見せたくない(30代男性)」「自分の幸せを優先してほしいので、私のことで面倒をかけたくないと強く思います(40代女性)」「配偶者だと老々介護になってしまうだろうし、無理をしてしまって思いつめる気質なので、負担をかけたくない(30代女性)」「特に『子どもの配偶者』には世話になりたくない。罪悪感がある(60代以上男性)」など、身近な人に介護されるのは避けたいという傾向が顕著だった。介護経験の有無に関わらず、多くの人が「介護は大変なことだ」という意識をもっていると考えられる。
「理想の介護のかたち」として最も多かった回答は、「早めに施設入居する(28.0%)」だった。「頭や身体がしっかりしているうちから施設に入って、みんなと楽しむ(30代女性)」「お金さえあれば施設に入って、家族に迷惑をかけたくない(40代女性)」「貯金の範囲内で、早いうちに施設に入ろうと思います(50代男性)」など、高齢になってから生活環境が変わると心身の負担も大きくなることから、早くからの入居を検討している意見が多かった。「介護サービスによる在宅介護(25.6%)」「どこかのタイミングで施設入居(15.4%)」といった回答も上位で、やはり多くの人が「プロによる介護」を望んでいる結果となった。