2011年に音楽雑誌「ローリングストーン」が選出する「最も偉大なアーティスト100」にも選出されたザ・バンドのメンバーとして知られたガース・ハドソンさんが死去した。87歳だった。21日、ニューヨークのウッドストックにある介護施設で息を引き取ったことを、長年の友人で仕事仲間でもあったジャン・ハウストがトロント・スター紙に明かした。
ロビー・ロバートソン、リック・ダンコ、リヴォン・ヘルム、リチャード・マニュエルが他界した後、ザ・バンドの最後の存命メンバーとなっていた。
ザ・バンドは1968年、アルバム「ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク」でデビュー。「ザ・ウェイト」などのヒット曲を生み出し、ボブ・ディランとのコラボレーションでも話題となった。マーティン・スコセッシ監督によるドキュメンタリー作にもなった1976年のコンサート「ラスト・ワルツ」で解散したが、1994年にはロックの殿堂入り、2008年にはグラミー賞の特別功労賞生涯業績賞を受賞した。