実業家のひろゆき氏が7日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、AI(人工知能)エンジニアの安野貴博氏(34)の参院選出馬について「デジタル庁のトップがエンジニアではない国だったりするので、エンジニアの政治家を増やすのは応援しますー。」と歓迎した。
安野氏は8日に都内で会見。新党「チームみらい」を立ち上げ、今年7月の参院選に出馬することを宣言した。同党からは安野氏を含む3人が比例代表で、さらに選挙区で7人、現時点で10人が立候補することが決まっているという。
昨年の東京都知事選にも出馬していた安野氏は、政治家としてはほぼ無名の存在だったが、デジタル技術を生かした戦略で15万4638票を獲得し、注目を集めた。
この日の会見では「チームみらい」は「テクノロジーで、誰も取り残さない日本をつくること」を目指す政党になると説明。マニフェストは「全国の皆さんの声を聞きながら、一緒に政策を作り上げたい」とし、熟議ツール「いどばたシステム」を利用して「多くのを取り込むことが可能になった」とアピールした。
AIを活用する話が続く中で、「文化振興」の重要性にも触れた。「人間が尊厳を持って人生を生きていくためには文化というものは非常に重要なもの。文化振興も長期の未来のために投資すべきところ」と説明。東工大出身のエンジニアというバリバリの理系ながら「文化」への理解も示した。記者の質問にも「ありがとうございます」と言ってから答えるなど“柔らかい”一面もかいま見せていた。