実業家ビル・ゲイツ氏(69)の子供たちは、父親の財産の1%以下しか相続しないという。マイクロソフト創業者のゲイツ氏は以前から、3人の子供たちに莫大な財産を残したくないと主張しており、会社を継がせるつもりもないそうだ。
ポッドキャスト「フィギュアリング・アウトwithラジ・シャマニ」に登場したゲイツ氏はこう話す。「私の子供たちは素晴らしい環境と教育で育った。けど彼らのためにならないから引き継ぐ財産は1%にも満たない」「(ゲイツ)王国にはしない。彼らにマイクロソフトを経営しろと頼んだりはしない。本人たちの収入と成功のチャンスを与えたいんだ。自分自身であって欲しいし、私が手に入れた信じられないような幸運の影に隠れてしまってはいけない」「家族によってその考え方は違うだろうが、テクノロジーで富を築いた者は王国的にならないと思う」「その資本さえ取り上げ、多くを手放したりするだろう」。
「彼らに私のサポートや愛に関して戸惑わせたくない。自分の哲学を彼らに早くから説明し、平等に扱い、素晴らしい機会を与えるべきだ」と続け、莫大な財産は元妻メリンダ氏と設立したビル メリンダ・ゲイツ財団を通じて慈善事業に回す予定だという。「この財産の最大限の有効化、それは財団を通じて最も貧しい人々のところに行くということ。子供たちは財団の成功を目の当たりにし、とても誇りに思っているよ」と語った。
1994年に結婚し3人の子供をもうけ、2021年に離婚したビル・ゲイツ氏とメリンダ氏だが、末っ子のフィービー氏が高校を卒業するまでは一緒に暮らし続けることに決めていたと以前明かされていた。富豪の一方で、倹約家であることも知られているゲイツ氏の総資産は1022億ドル(約14兆円)と言われ、1%相続で約1400億円、0.5%相続でも約700億円となる。