「ゴーストバスターズ」(1984年)シリーズなどで知られ、「ロスト・イン・トランスレーション」(2004年)ではアカデミー賞主演男優賞にもノミネートされた俳優ビル・マーレイ(74)は、クリント・イーストウッド(94)と仕事をしなかったことを後悔していると明かした。イーストウッドの大ファンというビルだが、何年も前に一緒に仕事をする機会を断ってしまったことがあるのだという。
コメディアンでラジオパーソナリティのハワード・スターンから「映画を見ていて、この人と一緒に演技がしてみたいと思ったことある?」と尋ねられたビル。「何年も前に、クリント・イーストウッドの『サンダーボルト』とか何かの映画を見ていたら、彼の右腕的存在が殺されて、彼がかたき討ちをするんだ。でもその右腕的存在は素晴らしい役でさ、死ぬシーンもすごくよかったから、『この人に電話しないと』って思ったよ」と答えた。
イーストウッドに連絡し、その後の映画の役をオファーされたというが、ステレオタイプになることを恐れて断ってしまったという。「彼から『また軍隊コメディをやる気がある?』と聞かれた。でも僕は(軍隊を題材にした映画)『パラダイス・アーミー』を作ったところで、彼は海軍テーマのすごいアイデアがあったんだけど、僕は『アボットとコステロ(バッド・アボットとルウ・コステロのコメディアン・コンビ)みたいになりたいかって?』って思った。だから『やらないほうが良いと思う』って言ってしまったんだ」と語った。
その後、イーストウッドは監督・主演を務めた映画「ハートブレイク・リッジ 勝利の戦場」(1987年)を製作。ビルはその作品に出演しなかったことを今でも後悔しているそうだ。イーストウッドの最新作は2024年12月に配信された「陪審員2番」。同作が引退作とも言われているが、イーストウッド本人は「引退」を明言していない。