市議会から2度目の不信任決議を受け、2月17日に自動失職した大阪府岸和田市の永野耕平前市長(46)が18日、同市内で会見し、同市長選(3月30日告示、4月6日投開票)に無所属で立候補すると表明した。
同市長選には永野氏の他、無所属新人の佐野英利氏(45)が立候補を表明。政治団体・NHKから国民を守る党の立花孝志党首(57)も、すでに出馬する意向を示している。
立花氏は斎藤元彦知事(47)が再選した24年の兵庫県知事選で、立候補しながらも自身の当選を目指さず、斎藤氏を応援する「2馬力選挙」を行った。
夏の参院選に、全国比例で出馬する意向を示している立花氏は「2馬力とかいろいろ言われてますけれど、その辺、法律に抵触しないように。また、特定の候補者に対して僕は応援するということは全くない。今回の岸和田市の報道を見ていると、報道機関がミスリードしている。岸和田市議会が間違った判断をしている」とし、永野氏の女性問題が発端となった岸和田市の問題の構図を、選挙戦を通じて〝解説〟するとしている。
2馬力選挙について問われた永野氏は「それが彼らの政治活動だと僕は思う。僕がとやかく言うことではない」と述べた。
永野氏は「(立花氏は)今回当選を目指さなくて、この後の参議院選挙で得票したいんだということを、嘘の無い形で言っている。そのことを、市民がどう受け止めるかということ。立花さんもNHK党もかなりトリッキーだと思いますけれども、彼らの政治活動や手法について、僕が言うことはない」と強調した。
立花氏が14日、都内での演説前に男にナタで切りつけられ、重傷を負ったことを挙げ「事前の情報共有もしない。NHK党も今回の件で、立花さんが街頭活動しないっておっしゃってましたし…想定しない」と、2馬力選挙となることを否定した。