つば九郎 球場グルメ&グッズは継続販売へ 今後の活動方針については「ファンに寄り添いながら決めていく」

髙石 航平 髙石 航平
つば九郎(2024年撮影)
つば九郎(2024年撮影)

 プロ野球・東京ヤクルトスワローズの球団マスコット「つば九郎」について、本拠地の神宮球場でグルメやグッズの販売が今後も続くことが、12日にわかった。3月14日のヤクルト対オリックス戦(神宮球場)で今季の販売がスタートする。

 いまやヤクルトだけでなく、プロ野球界のマスコットと言っても過言ではない「つば九郎」。ただ、今年2月につば九郎と長年連れ添っていた担当スタッフが急逝したことが公表され、今後の活動などが心配されていた。神宮球場での販売については、担当者は「この先どうなるかは未定ですが、しばらくは販売を継続していきます」と説明した。

 神宮球場と切っても切れない存在のつば九郎。神宮球場の担当者はその存在について「ファンの皆様もそうですし選手もそうですけど、僕らもグルメなどでかなり協力していただいている。現にキッチンカーや商品もたくさんあるのですごく偉大」と話す。またつば九郎や担当スタッフにも直接商品開発に協力してもらっていたことを明かし、「つば九郎も担当者もガリサワーが好きだった。商品化もしたんですけど、『これじゃだめ』と何回も指示してもらって。オペレーション大変でした笑」と裏話を明かした。

 3年前から出店し、つば九郎印の入ったカレーパンなどで人気を博している「つば九郎ベーカリー」は今年も出店を継続する。今年はつば九郎の妹・つばみも看板入りした。担当者の伊藤さんは「メニューも2羽に振り切っているので、つば九郎やつばみの色紙などもおいて、思い出に残る場所にしてもらいたい」と話し、伊藤さん考案のつばみ直筆メニュー表や撮影スポットも設置されている。伊藤さんは「ファンのみなさんも売ってほしいと思っていると思う。つば九郎ちゃんもよくフリップで『しごとしろ』と書いてくれていた。つば九郎ちゃんと同じように、皆さんに楽しんでもらいたいという意思をもって仕事をやっていきたい」と話した。

 またつば九郎はグッズだけでなく、試合のホームラン後の選手出迎えやイニング間のパフォーマンスが見どころとなっている。球団関係者は「今後は妹のつばみに補って、頑張ってもらうという形を取る予定です」と説明した。その理由については「この1カ月を見ていると、沖縄の浦添(ヤクルトのキャンプ地)だったりで、ファンの気持ちのよりどころなのか、つばみを応援したいという声をよくいただきますので」と話した。

 しばらくは放鳥生活となる「つば九郎」。今後について、球団関係者は「もちろんすぐに決断は出ません。ファンの皆様の心情もないがしろにはできませんので、みなさんに寄り添いながら決めていくつもりです。球団の独りよがりでは決めません」とし、「どのような決断に至っても賛否はあると思いますが、つば九郎と担当スタッフが31年かけて積み上げてきた『つば九郎ブランド』をどうしていくか話し合っていきます」と説明した。

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