女優のゾーイ・サルダナが、現地2日に開催された第97回アカデミー賞で『エミリア・ペレス』の演技でアカデミー助演女優賞を受賞した後、メキシコ人コミュニティに謝罪した。同映画は、主演女優のカルラ・ソフィア・ガスコンの人種差別的な過去のツイートが再浮上し、物議を醸していた。
ゾーイは受賞後、プレスルームで記者団にこう語った。「皆さんや多くのメキシコ人が不快に感じたことをとても申し訳なく思います。それは私たちの本意ではありません」「私たちが愛情をもって語ったということを信じています。あなたの意見には共感できません。私にとって、この映画の中心はメキシコではありませんでした」「私たちは国についての映画を撮っていたのではないのです。私たちは4人の女性の映画を作っていたのです」
そしてゾーイは、自身やセレーナ・ゴメス、ガスコンが演じた『エミリア・ペレス』の女性たちは、どのようなバックグラウンドを持っていてもおかしくなかったとして、「彼女たちはロシア人かもしれないし、ドミニカ人かもしれないし、デトロイト出身の黒人かもしれないし、イスラエル出身かもしれないし、ガザ出身かもしれない」「彼女たちが、制度的抑圧を生き抜こうとし、最も自分らしい声を見つけようと日々奮闘している、とても普遍的な女性たちだということに変わりはありません」と説明した。