日本維新の会の吉村洋文代表(大阪府知事)が25日、府庁での囲み会見で、兵庫県の斎藤元彦知事の告発文書問題をめぐり、同党の兵庫県議3人が告発者の私的情報が書かれた文書や秘密会で行われた百条委員会の音声データなどを政治団体・NHKから国民を守る党の立花孝志党首に提供するなどしたことを認めたことについて言及した。
県組織の兵庫維新の会が24日、党紀委員会を開き、岸口実県議(60)と増山誠県議(46)から聞き取り調査を行った。25日の執行役員会で処分内容を最終決定する方針だが、吉村氏は「とりわけ増山議員、岸口議員については兵庫維新の会の党紀委員会で除名、離党勧告相当という意見が出ています。厳しい処分となる」と話し、増山氏を除名処分、岸口氏を離党勧告処分とする方向で検討していることを明かした。
吉村氏は「除名処分となれば、維新として除名するわけですから、維新の公認として当選してきて、議員辞職するべきだと思います」と、増山氏が除名処分となった場合、議員辞職すべきだとの考えを示した。
岸口氏と増山氏、白井孝明(たかひろ)県議(41)が23日に神戸市内で行った会見について、吉村氏は「時間無制限、5時間以上質問がなくなるまでやったので、説明責任は果たしたと思います」とした。