毎日の生活の中で、ふとした出来事に心が傷ついたり疲れ切ってしまったりすることは誰にでも起こりうること。Instagramで漫画を投稿しているべんどっとさんは、そんな日常の心理的なダメージを主人公の体でユーモラスに表現している。
主人公は街中で起こっているさまざまな出来事を見たり聞いたりすることで、体の一部が壊れたりなくなったりしていく。ボロボロになりながら帰宅途中に可愛い猫を発見し少し身体が少し回復。そして家に帰ると妻の存在で完全復活するのだった。
イラつきやストレスなどの精神的ダメージを肉体的なダメージとして描いている同作について、読者からは「わかりみ」「猫の存在で腕生えるところ好きw」などの共感のコメントが多く寄せられている。そこで同作について詳しい話を作者のべんどっとさんに聞いた。
ー主人公にダメージを与えていく人たちが絶妙にイヤな感じなのが面白いですね。どのような基準でこの人たちを描くと決めたのでしょうか。
彼らの描写に明確な基準はないのですが、この主人公がどうしても情緒を揺さぶられてしまう高出力な他者として、ステレオタイプなパリピ、怪しい勧誘する人される人、電動キックボードで暴走する輩などを誇張気味に描きました。
ただこの主人公もまた、どこかで誰かの情緒を揺さぶる(意図せずとも揺さぶってしまう)存在であり、穏やかに慎ましく生きたくても他者の心理、感性はコントロールできるものではもちろんなく、気にするだけ不毛なのでもっと自分本位に生きればいいわけです。でもそれは簡単なことではないよなぁ…。という白ハゲの憂いを最後の涙と笑顔に込めました。
ー街中で不意に出会う猫に癒されるのはとても共感できました。べんどっとさんが実際に癒されるのはどのような時ですか?
数多くあります。町やSNSで見かける動物たち、保育園のお散歩カー、体調を報告し合うお年寄り、雑居ビルの前で寒そうに談笑するキャッチの男女、ASMRを摂取する時、好きな食べ物を食べる時など、さまざまです。でもやはり1番は動物を見てる時ですかね。
ー最後に読者へのメッセージをお願いします。
いつも私の漫画を読んでくださりありがとうございます。今回の漫画はいろいろな解釈や共感をして頂き、描いた身としても学びがありました。みなさんの全てのリアクションがモチベーションになります。今後とも精進して参りますのでよろしくお願いいたします!
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