韓国でタレント活動をしているチャン・ソンギュが、お天気キャスターの故オ・ヨアンナさん(当時28歳)の職場内いじめを傍観していたという疑惑について、「事実と異なる」とコメントした。
チャン・ソンギュは5日、自身のインスタグラムで「最初に僕の名前が出た時、事実と異なる内容があり心を痛めたが、故人や遺族の苦しみに比べれば些細なことだと判断し、訂正せずに沈黙していた」「その沈黙を『事実だと認めた』というニュアンスで受け取ったネットユーザーが、SNSに悪質コメントを書き込み始めた」と説明。そして「挙句の果てには、家族に関する書き込みが出てきたので、コメント制限をしたら『後ろめたいことがある』とみなされ、ネットユーザーの行動はさらにエスカレートした」と告白。「故人の無念が晴らされる前に、僕の小さな誤解を解こうとするのは、順番が間違っていると思う。全てが明らかになるまで、家族に対する悪質コメントは控えてほしい」と訴えた。
さらに、「昨年12月、故人の訃報を遅れて知ったため、今まで心の中でしか追悼できず、申し訳ない」と謝罪。「遅くなったが、故人の無念が晴らされ、安らかに眠れること、ご遺族が心の平穏を取り戻されることを願っている」とあらためて追悼し、「そのために僕にできることがあれば、最善を尽くす」と付け加えた。
チャン・ソンギュについては、故オ・ヨアンナさんの職場内いじめを傍観していたという疑惑が浮上していた。YouTubeチャンネル「縦横研究所」が、1月31日にMBC関係者との通話音声を公開。いじめ加害者の一人と報じられた同僚キャスターが、オ・ヨアンナさんとチャン・ソンギュを仲違いさせたという内容が記録されていた。
チャン・ソンギュは、同僚キャスターと朝の番組で共演。一方で、オ・ヨアンナさんとも一緒に運動をするような仲だったという。MBC関係者は「チャン・ソンギュは、同僚キャスターから『あの子(オ・ヨアンナさん)は嘘つきだ』と聞き、オ・ヨアンナさんに直接『君は嘘つきだと聞いた』と話した。驚いたオ・ヨアンナさんが、『誰がそんなことを言ったの?』と聞くと、チャン・ソンギュは、同僚キャスターの名前を口にした」と明かした。
元アイドル候補生だったオ・ヨアンナさんは2021年、MBCのお天気キャスターに採用され活動していたが、昨年9月、28歳で突然この世を去った。その後、故人のスマートフォンから、原稿用紙17枚分の遺書が発見され、職場の同僚からいじめを受けていたことが明らかになったと報じられた。
オ・ヨアンナさんの遺族は、加害者として言及されていた同僚たちを相手に、ソウル中央地方裁判所に民事訴訟を提起。MBCは、オ・ヨアンナさんの死亡から4カ月後となる1月31日、真相調査委員会を発足した。