兵庫・斎藤知事 石破首相の「2馬力選挙おかしい」発言に「コメント差し控えたい」「答える立場にない」

杉田 康人 杉田 康人
定例会見に臨んだ兵庫県の斎藤元彦知事
定例会見に臨んだ兵庫県の斎藤元彦知事

 兵庫県の斎藤元彦知事(47)が5日、県庁での定例会見で、石破茂首相(68)が4日の衆院予算委員会で、選挙の候補者が他の候補者の当選を目的とするいわゆる「2馬力選挙」について、法規制を検討すべきとの考えを示したことについて「首相がそういった発言をされたということは承知しております。今回の知事選については、私は選挙戦を戦った当事者でもありますので、首相のコメントについては差し控えたい」と述べた。

 2024年11月の兵庫県知事選をめぐっては、立候補した政治団体・NHKから国民を守る党の立花孝志氏(57)が自身の当選を目指さず、斎藤氏を応援する異例の選挙戦を展開。2馬力選挙との指摘が出ている。

 斎藤氏は「私はいち候補者として選挙戦に立候補して、戦わせていただきました。自分ができる選挙を、街頭演説含めて日々、懸命にやらせていただいた」「他の候補の方がたくさんおられたということは存じ上げますけど、他の方がどうだったかということを答える立場にもない」と、同県知事選での再選の要因が2馬力選挙によるものではないとの主張を重ねた。

 「いずれにしても選挙制度については、国会や国において議論される。そして必要があれば改正などの対応がされるべき、されるものだという風に認識している」と述べた。

 石破首相は4日の衆院予算委員会で、立憲民主党の米山隆一衆院議員(57)の質問への答弁で「2馬力の選挙はどう考えてもおかしいと思っている。各党の合意を得て、法改正をはじめ、誰もが納得する選挙運動のあり方の確立は喫緊の課題だ」などとした。

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