4本中3本がシューティング系!1985年2月発売のファミコンゲーム『ギャラガ』『エクセリオン』への熱狂

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1983年に発売された任天堂の家庭用ゲーム機『ファミリーコンピュータ』(通称、ファミコン)。発売開始から2年後である1985年2月は、ファミコンゲーム界に革命が起きた時期といっていいだろう。この月に発売された4本のソフトのうち3本がシューティングゲームという事態が発生したのだ。この時期に発売された3本のシューティングゲームとは一体どんなゲームなのだろうか。

1本目は1985年2月11日ジャレコから発売された『エクセリオン』だ。同作は「ファイターEX」のパイロットとなり、ゾルニ軍の侵略から惑星エクセリオンを守るべく戦うシューティングゲームである。

同作の最大の特徴は、自機の動きにかかる独特の慣性だろう。一般的なシューティングゲームのように十字キーで自機を操作する際に、慣性が働くためスムーズな切り替えが難しいのだ。

当時のプレイヤーたちはこの独特の操作感に戸惑いながらも、次第にその魅力にハマっていったものである。慣性を利用した緻密な動きが可能になると、まるで自分が実際にパイロットになったかのような没入感を味わえた。

2本目は、2月15日にナムコ(現:バンダイナムコエンターテインメント)から発売された『ギャラガ』だ。同作は1984年に登場した『ギャラクシアン』の正統続編であり、多くのファンを熱狂させた。

ギャラガといえば、捕虜となった自機と合体してパワーアップする「デュアルファイター」システムが印象的だ。敢えて敵に捕獲されてパワーアップを狙うか、安全策を取って捕獲をさけるか、戦略的な判断を迫られたのである。

ボーナスステージの採用など、オリジナル版からの進化も見逃せない。当時のプレイヤーたちは、この新要素に夢中になり、スコアアタックに没頭したものだ。

最後は2月22日にハドソンから発売された『バンゲリングベイ』だ。同作は、上方視点の全方位任意スクロールシューティングゲームである。プレイヤーはヘリコプターを操縦し、敵国「バンゲリング帝国」の戦略拠点の破壊を目指す。

そんな同作の最大の特徴は、広大なマップを自由に飛び回り敵拠点を攻撃する自由度の高さにある。ただし爆弾の数には制限があるため、補給のために空母に着陸することも忘れてはならない。自由度と戦略性に当時のプレイヤーは夢中になったのだろう。

2人対戦プレイが可能という点も、当時としては画期的であった。2P側が「バンゲリング帝国」を操作し、1P側のヘリコプターを攻撃するというモードは、友人同士で熱い戦いを繰り広げる格好の場となった。2コンのマイクに向かって「ハドソン」と叫ぶと、戦闘機がスクランブル発進するという裏技も当時のプレイヤーには懐かしい思い出だ。

これら3つのゲームは、それぞれに独自の魅力を持ち、多くのプレイヤーを魅了した。40年という歳月が経った今、グラフィックや音楽は古びて見えるかもしれない。しかし、そのゲーム性は今なお色褪せることはない。

現代のゲームは、リアルな世界観や複雑なシステムが当たり前となっている。しかし、これらのレトロゲームが持つシンプルさと奥深さは、むしろ新鮮に感じられるかもしれない。

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