神戸市議が証言「SNS監修はPR会社に依頼するというLINEが届いた」斎藤元彦知事「承知していない」

杉田 康人 杉田 康人
定例会見に臨んだ兵庫県の斎藤元彦知事
定例会見に臨んだ兵庫県の斎藤元彦知事

 兵庫県の斎藤元彦知事(47)が15日、県庁での定例会見で、神戸市の上原みなみ市議(55、無所属)が14日、自身のYouTubeで「斎藤氏の広報担当者から、SNS監修はPR会社に依頼するといったLINEが届きました」との動画を投稿したことについて言及し「公職選挙法に抵触することをしたというような認識は無い、ということに変わりはない」と述べた。

 斎藤氏は「市議会議員さんの投稿された動画は私は見てません。見てない状況ですので、コメントする状況にはない。その方とは、選挙の前に一度、お会いしたことはあります」と、兵庫県知事選の告示前に上原氏と面談したことは認めた。

 面談の内容について「私が選挙を挑戦しようという中で、いろんな形で応援したいという話を含めて、ざっくばらんに話をしたぐらい」とした。

 その上で「ご指摘していただいたLINEに関するものは承知していないので、コメントできない。いずれにしても、対応については現在代理人の弁護士さんにお願いをしている」と強調した。

 斎藤氏は、記者団から上原氏の動画を見るつもりはあるかどうかを問われ「特に、そのつもりはない」とした。

 上原氏は14日、YouTubeで「昨年12月20日、読売新聞に掲載された記事において(斎藤氏陣営から)SNS監修はPR会社にお願いする形になりましたというLINEを受け取った支援者、というのは私です。ただ、LINEのやり取りを報道機関に持ち込んだのは私ではありません」と告白した。

 2024年10月5日、斎藤氏と斎藤陣営の広報担当者と会ったとした上原氏は「私は斎藤知事に対し、県民に理解してもらいやすいような動画配信をすべきで、撮影や編集をお手伝いできるとお伝えしました。動画編集ができるスタッフがいないので助かりますと言われてその場で試しに撮影して欲しいと依頼され、1本動画を作りました」と経緯を説明した。

 上原氏は「翌日6日朝、広報担当者からSNS監修はPR会社にお願いする形となりましたというLINEが届きました」と明かした。「私を斎藤知事に会わせてくれた人物に一連の流れを報告したところ、確認のため、LINEの画像を送るよう言われた。それが私の知らない間に、報道機関への情報提供に使われた」と釈明した。

 兵庫県知事で再選した斎藤氏のSNS運用をめぐっては、兵庫県西宮市のPR会社社長の女性が広報全般を担ったとの投稿をメディアプラットフォーム「note」に公開。斎藤氏の陣営がPR会社に報酬を支払い、SNSでの選挙活動を依頼したことが公職選挙法違反(買収)罪にあたるとして、刑事告発されている。

 上原氏は「私が受け取ったLINEの内容は選挙前ですし、報酬があったかどうかもわかりません。このLINEの内容をもって、ただちに公職選挙法違反だとは言い難い。もし警察から事情聴取などの協力依頼があれば、私は応じるつもりです」と述べた。

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