米俳優のジャイモン・フンスー(60)は、ハリウッド映画での成功にも関わらず、「生計を立てるのに苦労」しているという。『イン・アメリカ/三つの小さな願いごと』『ブラッド・ダイヤモンド』で2度もアカデミー賞にノミネートされているジャイモンだが、いまだに「低賃金」で働いていると明かした。
『アフリカン・ヴォイシズ・チェンジメーカーズ』でジャイモンはこう話す。「僕は生計を立てるのに苦労している。映画業界に20年以上いて、2度のアカデミー賞ノミネートを受け、多くの大作映画に出てきた。それでも、経済的にはまだ苦しい。間違いなく低賃金だ」
『グラディエーター』にも出演しているジャイモンは、1997年の『アミスタッド』でアカデミー賞を獲得できなかったことは、アカデミー賞主催者が自分に「敬意を払う必要はない」と感じたからだろうとして、「ゴールデン・グローブ賞にはノミネートされたけど、アカデミー賞には無視された。僕がボートから路上から出てきたばかりだと思ったんだろう」「多様性という概念はまだまだ長い道のりだ。システム化された人種差別はすぐには変わらない」と続けた。