鳩山由紀夫元首相が10日、自身のX(旧ツイッター)を更新。トランプ次期米大統領がデンマーク領グリーンランドの購入に強い意欲を示し、さらに「カナダは米国の51番目の州になるべき」との主張を繰り返していることを受け、石破茂首相に対して「友人として諌めよ。」と注文した。
鳩山氏は「トランプ次期大統領がデンマーク領グリーンランドを購入するとか、関税嫌ならカナダを51番目の州にするとか暴言とも言える発言をしている。それに対してドイツのショルツ首相は『国境不可侵の原則は全ての国に適用される』と批判した。」と一連の動きを説明した上で、「対米従属の日本は何も言えぬのか。」と苦言を呈し、「石破首相、友人として諌めよ。」と提言した。
20日の大統領就任まで2週間を切る中、トランプ氏はフロリダ州の私邸マールアラーゴで記者会見し「米国の安全保障にグリーンランドが必要だ」と主張。グリーンランド購入への意欲と共に「デンマークが応じなければ関税を課す」として圧力をかける発言をした。
また、トランプ氏はカナダのトルドー首相の辞意表明を受け、カナダが米国に吸収されれば関税を課されず、ロシアや中国の脅威からも安全になるとして「一緒になれば、何と素晴らしい国家になるだろう!」とSNSに投稿。同氏は「カナダは米国の51番目の州になるべきだ」との主張を繰り返しており、米国第一主義の姿勢を改めて強調している。