世界的歌手アリアナ・グランデが、映画『ウィキッド ふたりの魔女』の役作りでボーカルトレーニングに励んでいたという。大ヒット舞台の映画版でグリンダ役を務めるアリアナ、劇中での歌い方はポップシンガーとしての自身のそれと全く異なるため、オーディションの前からボーカルコーチと練習をしたそうだ。
バラエティ誌での俳優ポール・メスカルとのインタビューでアリアナはこう明かす。「ボーカルと演技のコーチそれぞれとかなり入念に準備した。グリンダのボーカルトラックは私が普段歌っているものとは全然違うから」「古典のコロラトゥーラみたいで、とてもオペラ的でクラシック音楽なの。ファルセットやホイッスルトーンとは全く違って声ののせ方が異なる」「私はオペラを正確に歌いたいと思っていたから最初のオーディションの2か月前から始めた」
更に同映画のオーディションはテレビ番組『ザ・ヴォイス』の最中に行われたそうで、同番組の撮影現場のエアコンを弱めるようアリアナはスタッフに頼んでいたそうだ。「私は『ザ・ヴォイス』の撮影中で、翌日に(『ウィキッド』の)オーディションだったから自分の声の状態にナーバスになっていた」「撮影現場で空調を切るよう頼んで、あまりに寒くて観客が眠くならないというね」「翌日に私はオペラを歌わなきゃいけない。『ノー・ワン・モーンズ・ザ・ウィキッド』をね。空調が切れていることを皆気づき始めて、『私のせいだ』って思っていた」「『ごめんなさい』って思いながら、それが最初のオーディションで、その後また呼び出されて、いくつかのシーンと更に曲を歌うことになったの」
そんなアリアナだが、最初はシンシア・エリヴォ演じる緑の魔女エルファバ役のオーディションを受けていたことを同映画の監督ジョン・M・チュウが明かしていた。