歌手であり俳優のソ・イングクが7日、パシフィコ横浜で「SEO IN GUK JAPAN FAN CONCERT TOUR 2024 [Heart UTOPIA]」を開催。名古屋、神戸とまわり、最後は横浜で日本ツアーの最後を締めくくった。
会場は、3階までびっしりとファンが席を埋め、ソ・イングクの登場を今か今かと待ち焦がれていた。開演時間になると照明が暗くなり、色とりどりのペンライトが揺らめく。オープニング映像が終わると、最新ミニアルバム「SIGnature」の収録曲「Right Now」を歌いながらソ・イングクが登場、大歓声の中コンサートが幕を開けた。
歌い終えると「横浜ー!よろしくー!」とファンに声をかけ、大きな拍手に包まれた。「今日の雰囲気は、とても爆発的ですね。皆さん情熱的でとてもいいです」と笑顔を見せた。「名古屋公演前日に、日本入りした」というソ・イングクは現在、ドラマを撮影中。ギリギリまで徹夜でアクションシーンを撮っていたと明かし、驚かせた。
「決して体の管理はしていない」と冗談めかしつつ、「昨日食べたのはコンビニのキャベツと鳥の胸肉、プロテイン」だと言い、日本食が大好きで知られるだけに、ドラマによる体への気遣いが感じられた。
日本デビュー11周年を、ファンから改めて祝福され「振り返ってみれば早かったなと思いますが、これからの未来を思うと、まだまだ先は長いなと感じます」「11年もの間、日本ファンの皆さんが僕を愛してくださったおかげで、こうしてすてきなステージに立つことができます。本当に感謝をお伝えしたいです」と頭を下げた。
“ファンコンサート”と銘打っただけに、本公演はファンのためのイベントが盛りだくさんだった。「HEART VOTE」と題し、ソ・イングクにやってもらいたいアクションをファン投票で決定、即席で披露したり、「HEART BINGO」のコーナーでは、9つのパネルに隠されたミッションをソ・イングクがクリアすれば、ファンに豪華プレゼントが抽選で贈られるなど、アーティストとファンが一緒に笑い、楽しむ、アットホームな時間が流れていた。
そんな中、ソ・イングクが突然「実は今日この会場に、ドラマ『応答せよ1997』(2012年)で共演した俳優が1人来てるんです」と告白。会場がざわつく中、大きな画面に映し出されたのは、同作でソンジェ役を演じたイ・シオンだった。大歓声の中ソ・イングクからステージへと呼ばれ、照れながらあいさつ。
「日本デビュー11周年をお祝いに来た」というイ・シオンに、ソ・イングクはどんな存在かと尋ねると「友人のような弟です。これ以上は言えません。なぜならこの会場には、ソ・イングクを愛してる人しかいないので」と言い、ソ・イングクは「もういい! 呼んだのは失敗、ステージを降りて!」などと言い、笑いを誘う。その後も2人は漫才のようなやりとりを展開し、本当に仲良しであることをうかがわせた。
ゲームコーナーが一段落すると、再びステージの時間へ。「SIGnature」から「運命の糸」が披露された。
ソ・イングクが退場し映し出されたVTRには、彼が11年ぶりに出演したミュージカル「モンテ・クリスト伯」で演じたモンテ・クリスト伯爵の姿が。その後、ステージに現れたソ・イングクもモンテ・クリスト伯爵のいでたちで登場し、ファンを喜ばせた。
そして話題は、最新ミニアルバム「SIGnature」へ。改めてタイトルに込めた思いや楽曲、ミュージックビデオの演出にも深くかかわったことを語り「『SIGnature』が、皆さんの日常をともにする音楽であればいいなと思います」と言い、ファンは拍手で呼応した。
公演も終盤になり、ソ・イングクは「ここから突っ走ります、皆さんも後悔なく全て出し切ってください!」と言い、「SIGnature」のタイトル曲「空のかおり」をはじめ、以前から大好きだったという「青い珊瑚礁」のカバー曲など、色とりどりの楽曲で会場を盛り上げた。
ソ・イングクは公演の序盤からアンコールステージが終わるその時まで、何度も「感謝」の言葉を口にし、「皆さんは僕にとって、とても大切な存在です」「これからもずっと、よろしくお願いします」と言い、最後は日本語で「また会いましょう!バイ!」と笑顔で舞台を後にした。
<SEO IN GUK JAPAN FAN CONCERT TOUR 2024 [Heart UTOPIA]>
11月7日(木)横浜/パシフィコ横浜 国立大ホール
主催:株式会社 THE STAR E&M
企画:株式会社 THE STAR PARTNER
協力:ソ・イングク日本オフィシャルファンクラブ/株式会社 STORY J COMPANY