俳優のホアキン・フェニックスが『グラディエーター』(2000年)の撮影現場で、ラッセル・クロウから「プロ意識に欠ける」と言われていたという。リドリー・スコット監督による同作で、悪役のローマ皇帝コモドゥスを演じたことで知られるホアキンだが、当初は映画から降板しようとしていたそうだ。
ポール・メスカル主演の『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』が15日の日本公開を控えるスコット監督は、ニューヨーク・タイムズ紙に「(ホアキンは)王子の格好で『できない』と言っていた」「僕が『何だって?』と言ったら、ラッセルが『これはひどくプロ意識に欠ける』と言ったんだ」と当時をこう振り返っている。
スコット監督は、映画に留まるようホアキンを説得したそうで「僕は兄や父のように振る舞うことができる。でもホアキンとは友達なんだ」「『グラディエーター』は僕たち2人にとって、最初は火の洗礼だったね」と続けている。
『グラディエーター』は、アカデミー賞で作品賞を含む5部門に輝く成功を収める結果となった。