漫画家の楳図かずおさんが10月28日に亡くなったことが5日、分かった。88歳。巨匠の訃報に際し、タレント・歌手の中川翔子が自身のX(旧ツイッター)で「永遠に大好きです」と追悼した。
かねて楳図さんのファンであることを公表していた中川は5日、楳図さんとの2ショットを掲載し「大好きな大尊敬する本当の神様 楳図かずお先生 もうお会いできないなんて信じられないです」と沈痛。「楳図かずお先生の美しくて怖い漫画があったから絵を描く事が大好きになりました」と特技のイラストも楳図さんの影響であった事を明かした。
また「翔子という名前の文字も大好きな漂流教室の翔ちゃんからいただきました」と、芸名である「翔子」(本名は「しようこ」。2023年に本名も改名)も楳図さんの作品から取っていることを記し、「わたしの人生は楳図かずお先生のおかげで今があります」と感謝した。最後には「喪失感でいっぱいです またお会いすることがいつも私の夢でした」としながらも、「素晴らしい作品たちは永遠にこれからもたくさんの人たちに届き続けます 楳図かずお先生、永遠に大好きです」と花を手向けた。
楳図さんは高校3年生の時に、漫画家としてデビュー。「猫目小僧」、「漂流教室」、「まことちゃん」などホラーやSF、ギャグと幅広い分野で数々のヒット作を生み出した。「まことちゃん」で描かれた手の指を曲げる「グワシ」のポーズも人気となった。1975年には『漂流教室』ほかで第20回小学館漫画賞、2018年に「わたしは真悟」で仏・アングレーム国際漫画祭「遺産賞」、2019年に文化庁長官表彰受賞、2023年に第27回手塚治虫文化賞・特別賞を受賞している。また、漫画家としてだけではなく、タレント、歌手、映画監督など多数の肩書きを持ち、さまざまなジャンルで活躍していた。