衆院選が27日、投開票された。保守分裂選挙となった和歌山2区では、参院から無所属でくら替え出馬した世耕弘成氏(61)の当選が確実になった。二階俊博元自民党幹事長(85)の三男で、自民党の二階伸康氏(46)との対決を制した。
5日の出馬会見で、世耕氏は「私は二階俊博先生と、しのぎを削った覚えはございません。足元にも及ばない、大政治家だと思います。いろんなことを学ばせていただいた。そのご子息と戦うことになるわけですが、これは有権者の判断を仰ぎたいからです。和歌山2区にとって、政治経験がしっかり26年ある私を選んでいただけるのか、新人の方を選ばれるのか…ということは、有権者の判断を仰ぐしかない」と語っていたが、地元の有権者は世耕氏を選んだ。
和歌山2区には、立憲民主党の新古(しんこ)祐子元和歌山市議(52)、共産党新人の楠本文郎元和歌山県議(70)、政治団体「鼎立(ていりつ)の会」の高橋秀彰氏(42)も立候補したが、及ばなかった。
伸康氏と新古氏は、比例近畿ブロックでの復活当選を目指す。