元大阪市長で弁護士の橋下徹氏が1日、X(旧ツイッター)を更新。日本維新の会の藤田文武幹事長が9月30日、国会内での会見で同党の過去の政策活動費の支出の検証を次期衆院選後に行う方針を明らかにしたとの記事を引用し「今の国政維新執行部では維新は終わるな」と猛批判した。
次期衆院選をめぐっては、自民党の石破茂総裁が9月30日、10月27日投開票の日程で実施すると表明。藤田氏は、衆院選まで1カ月弱しかないとして、政策活動費の支出の検証について「議員に実務的に負荷を課すのは現実的に不可能」とした。また「予算をどう使うかは経営判断。執行部に任されているというのが一般論としての組織論」と述べた。
橋下氏は「国会議員が選挙で忙しいなら地方議員や外部の専門職に任せればいい」と提案。「自分たちの執行部の金の使い方すら徹底検証できない政党に政府のチェックなんでできるわけがない。どう遣うかは執行部に任されているということは、維新が政権を担えば『金の使い方は政府に任されている、効果はチェックするな』と議会に言うんやろか」と指摘した。
さらに「ここまで徹底して隠したがるというのはよほどチェックされたら困る金の使い方をしているのかと疑ってしまう」と、厳しい目を向ける。
橋下氏は「藤田氏の世代で維新が改革政党として邁進するかと思っていたが、自分たち執行部の金の使い方を党内でチェックできない理由をあげつらい、あげくは執行部が金の使い方を任されているなど、党内からの異論も封じるようなおよそ維新らしからぬ言動をすることは非常に残念な思いだ」と嘆いた。
衆院選を前にして「このような執行部だからこそ、今の国政維新の色や匂いが無党派層には響かないんやろ」と警鐘を鳴らした。