ぱんちゃん璃奈「泣かせてやろう」 美伶「普通に試合に出てること自体おかしい」対戦前に赤裸々インタビュー

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
アイリン・ゴンザレスと戦うぱんちゃん璃奈(右)
アイリン・ゴンザレスと戦うぱんちゃん璃奈(右)

【美伶】

──先日のカード発表会見では、カマしていましたね。

美伶:カマしてましたかね?

──カマしていたと思います。

美伶:会長とかいろんな人に「ちゃんと言ってこいよ」って言われたのもあったんですけど、根本的に嫌いなので。いろいろやって、普通に試合に出てる自体おかしなことだと思ってますからね。

──もともとそう思っていた相手との対戦オファーが来た時にはどう思ったんですか?

美伶:知名度もあるから、やっぱり勝てばおいしいなとは思いました。1回負けたけど、ずっと連勝してて、いい選手やなとは思ってたので。ちゃんと強い人と対戦できるので、そこに対してのワクワクはあります。

──戦い方としては、どういうところに強さを感じていますか?

美伶:強さ?実際試合を見て、メッチャ強いなとかは全く感じなかったんですけど、身長が高くて手足が長いので、それがちょっとイヤなところなのかなとは思いますね。

──では、パンチや蹴りがどうというのは別に、と。

美伶:そうですね。そこに対しての強さみたいなものは、特に感じてないです。

──身長差が12センチありますが、そこについてはいかがですか?

美伶:そこもあんまり気にしてないです。空手をやってた時もそうですし、基本的に自分より身長が高い人としかやらないので。自分が産後半年で復帰した時にやった選手(ケイト・ウィラサクレック、166センチ)が今までで一番身長が高いんですけど、普段から男とスパーとかやってて、みんな身長デカいので、身長に対しての怖さとかは特にないですね。

──会見の時には、『KNOCK OUT』に出場することについても特に興味はなさそうでしたね。

美伶:『KNOCK OUT』には、この後は参戦したくないです。ワンキャッチワンアタックのルールがイヤなので。

──ではK-1ルールが一番いいと。でも、そんなにハッキリ言う選手は初めてです(笑)。

美伶:そうですか(笑)。でも、ヒザの靱帯をケガしたこともあって、K-1ルールが一番ケガのリスクが少ないというのもあって。

──なるほど。ルール面以外で、『KNOCK OUT』について何か印象はありましたか?

美伶:いや……正直、あんまり分からないです。今まで意識したことがなかったですし、女子で注目する選手もいなかったから、別に見ることがなかったので。

──では今回の試合も、勝てばおいしいぱんちゃん選手を倒して、K-1 GROUPでの戦いにハクをつけたいと。

美伶:はい。みんな継続参戦したいとか『KNOCK OUT』の王座も狙っていきたいとか言うと思うんですけど、私は特にそういうのはないです。

──繰り返しますが、断言する選手は初めてですよ(笑)。もともとそういう性格ですか?

美伶:そうですね。興味ないことは興味ないって言いますね。

──では、今回の試合に関して、一番思っていることはどういうことですか?

美伶:たぶん、日本人ではぱんちゃん選手も相手がいてないと思いますし、自分も今48kgでやっていて、高梨knuckle美穂選手には負けてますけど、また高梨選手とやりたいかって言われた時に、やり返しはしたいですけど、今はそこまでその熱がなくて。だから私も相手がいてないと思ってるので、最強の日本人対決ということになるんちゃうかなと思ってます。

──ちなみに、対戦が発表されてからの反響はどんな感じでですか?

美伶:ぱんちゃんって、アンチが多いなというか、ぱんちゃんを嫌いな人がホンマに多いんやなっていう印象です。

──そういう人たちから「ぱんちゃんを倒してくれ」みたいな声がたくさん来るということですか?

美伶:そうですね。「誰か知らんけど頑張れ」みたいな。会見でけっこう言ったから、「ハッキリ言うから好き」みたいなこともけっこう言われて。だからホンマに、格闘技がホンマに好きな人はやっぱりぱんちゃんのことがキライなんやなというのは感じました。

──ただ、「美伶選手のことは知らないけど」という点はどうなんですか?

美伶:でもこの機会に、ちゃんと試合を見てくれたらなと思ってます。別に今から知ってくれればいいので。試合も全然してないので。

──そういう意味でもおいしいと。美伶選手にとっては、得しかないということですね。

美伶:はい。デメリットといったら、相手の団体に出るということぐらいですかね。

──他団体のリングも初めてということですね。そこは気になる?

美伶:気になりますね。そもそも選手が分からないので、全部がアウェイやなと思ってます。

──空手の時にはアウェイという感覚はなかった?

美伶:アウェイやったこともありますけど、そんなにメッチャ感じたということはないですね。

──空手では多くの実績があるということですが、始めたのは?

美伶:5歳です。ちっちゃい頃は1ヵ月に毎週試合とかも全然あったので、100試合は余裕でやってると思います。そのうち、勝ったのが6割とか7割ぐらいかなという感じで。基本、上位におったとは思いますけど、いいところで負けたりもあって。でも高校生の時は、「高校生の部」でやった中では負けはないです。基本的に高校生の時から「一般の部」に出ていたので、そこで負けて全日本準優勝とか、世界ベスト8とかがあって。

──そこからキックボクシングに転向してからは順調ですか?

美伶:キックに来てからは、思うようにいってると思います。1回負けたけど、勝ててきてるので。

──空手とキックの違いに戸惑いはしませんでしたか?

美伶:戸惑うとかはないですけど、顔を殴られることに対しての怖さはまだ全然ありますね。でも試合になったら殴られても開き直るというか、殴り返すだけって感じです。

──では最後に、今回初参戦ということもありますが、当日の試合で自分のここに一番注目してほしいというポイントはどこでしょう?

美伶:ちっちゃいヤツがデッカいヤツをパンチでしっかり仕留めるところですかね。パンチはここ最近、一番自信が増してて。前回の試合でKO勝ちして、当たったら倒せるかなというぐらいのところまでは来ていて、今はさらに上がってるので。

──分かりました。ありがとうございました!

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