仕事において適度に休みを取ることは大切なこと。しかし、なかには、常に働いていないと不安になる「ワーカホリック」に陥ってしまい、プライベートの時間までも削ってしまう人もいるようだ。
アニメ制作に携わる海野なまこさんのエッセイ漫画「とある有名アニメ監督との仕事を通してワーカホリックを克服出来た私の話」は、海野さんが休みを取ることの大切さを実感する様子が描かれた一作。海野さんのX(旧Twitter)に投稿されると、2.3万もの「いいね」を獲得している。
アニメのコンテの制作依頼を引き受け、打ち合わせのため、アニメ会社に赴いた海野さん。打ち合わせ中、海野さんが監督に質問を投げかけると、監督は嫌な顏ひとつせず即答し、その様子から海野さんは監督を「良い人だ」と感じる。
そしてAパートの制作を進め、途中で相談を挟みながらも完成したコンテを提出。後日、「Aパートですが、監督の所感がとても良かった」「監督からアドバイスしたい」とのメールが届き、海野さんは再びアニメ会社に出向くことに…。
海野さんと監督との打ち合わせや、監督の優しさに触れる様子が好評だったようで、読者からは「監督さんの言葉に首がもげるほど共感した」「仕事を休んでいいことに気づかされた」などの声が寄せられている。そこで海野さんに同作を手がけたきっかけや、こだわった部分について話を聞いた。
―同作を描いたきっかけを教えてください
ワーカホリックだと自分を客観視する大きなきっかけをいただいたこと、こんなに素敵なアニメ監督に出会えたことが嬉しく、それを発信したい気持ちになって制作しました。もちろん仕事に関する話なので、作品名や個人名を出しておりません。
―同作の「こだわった点」や「ここに注目してほしい!」というポイントはどこですか?
「ここに注目してほしい!」ポイントは、ワーカホリックと告げられてから私から見た景色が歪むところです。自分の状態を自覚した際、実際にあのような不思議な見え方になったので、漫画でも伝われば幸いです。
―同作で描かれた「ワーカホリック」は、すべての仕事にも通ずる部分もあるかと思いますが、監督の助言を聞いてから、休みの取り入れ方に変化はあったのでしょうか
自覚してからは、なるべく休むように心掛けています。1日休むと決めたら、その日は返信が必要なメール作業以外は一切仕事をしないようにしてます。
―最後に読者に向けてメッセージをお願いします
現在、この監督からのご指名で新たな仕事を任されており、心血注いでコンテ制作をしています。この現場でもドラマチックな出来事がいろいろと起きているので、アニメ制作会社並びに関係者様のご迷惑にならない範囲で、もう少しだけ追加漫画が描けたらいいなと、ぼんやり考えております。
<海野なまこさん関連情報>
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