立憲民主党の代表選が23日、都内で開かれた臨時党大会で行われ、新代表に野田佳彦元総理(67)が選出された。
代表選には野田氏のほかに枝野幸男前代表(60)、現職の泉健太代表(50)、吉田晴美衆院議員(52)が立候補。それぞれの演説の後に行われた第1回の投票ではだれも過半数には届かず、野田氏と枝野氏の上位2人が決選投票。決選投票は国会議員、公認候補予定者、都道府県連代表者が行い、野田氏が232ポイント、枝野氏が180ポイントとなり、野田氏が新代表に選出された。
壇上で進行を担当したのは羽田次郎参院議員(55)。羽田孜元首相の次男で、コメントを噛むと会場からツッコミが入るなど、憎めないキャラも発揮した。
そして着用していたのは半袖のジャケット。なつかしの「省エネルック」だ。オイルショックの影響で大平正芳氏や羽田孜氏らの政治家が着用を推進し、話題となったが、定着はしなかった。「クールビズ」の先がけでもある。この日、会場内はしっかりエアコンが効いていたが、次郎氏は父や兄・雄一郎氏の遺志をしっかりと継いでいた。
次郎氏は羽田孜氏の秘書を務めた後に「フェザーフィールド株式会社」を設立し代表取締役に就任した。2017年には衆議院選挙に東京選挙区比例代表で出馬するも落選。しかし、その後、兄・雄一郎氏が20年12月に新型コロナウィルス感染症により死去したため、これに伴う参議院補欠選挙に出馬し、21年に初当選した。