月のクレーター、太陽の黒点、彗星も鮮明に!スマホ操作のスマート望遠鏡は天体観測初心者の強い味方

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夏が終わりを告げ、少しずつ涼しくなってきた。秋から冬にかけて空気が澄んでくるため、星空を観察するにはおすすめの季節だ。

近年では望遠鏡も進化しており、スマートフォンと連動する「スマート望遠鏡」も登場している。アプリを使用して観察も撮影もできるため初心者でも綺麗な写真が撮影可能だ。そんなスマート望遠鏡について詳しく見ていこう。

そもそも天体望遠鏡は、対物レンズと接眼レンズの2種類のレンズが性能を決める大きな要素となっている。対物レンズは鏡筒の中に固定され、接眼レンズは取り外しが可能だ。この接眼レンズを天体観察専用のデジタルカメラに置き換え、スマホなどの画面に映像を映し出すようにしたのがスマート望遠鏡だ。

スマート望遠鏡には機種によって専用のアプリが用意されており、自動で初期設定されたりスマホから本体を操作したりといったことが可能だ。またスマート望遠鏡はスマホとWi-FiやBluetoothで接続されるため、遠隔での操作もできる。寒い日に望遠鏡をベランダに置いて室内からアプリを通じて天体観測なんてことも可能だ。

カメラの性能もあがっていることから撮影される写真はとても鮮明なため、初心者でも簡単にきれいな写真が撮影できる。実際にスマート望遠鏡をを使用して月の様子を撮影してみると、細かなクレーターまで鮮明に確認できる。

スマホを操作すればこの月の映像を拡大して、さらに詳細な情報を得ることも可能だ。

また彗星のように動くものが対象物の場合、通常の望遠鏡であれば見つけて追いかけるのも一苦労だったりする。しかしスマート望遠鏡であれば、観測プランをプログラムすることもできるので、事前にどの位置に彗星が現れるかを想定しておくことができる。実際に紫金山・アトラス彗星を撮影したものを見ると、彗星が尾を引いて動いているのが感じられる。

通常の望遠鏡では難易度の高い太陽の観察も、スマート望遠鏡であれば難しくない。アプリで条件を整えてやれば、表面上に現れる黒点の観察だって可能だ。

星空の観察に革命を起こしたともいえるスマート望遠鏡は、天体観測以外にもさまざまなシーンで活躍してくれる。例えば、近づいて観察するのが難しかった野生動物や野鳥をスマート望遠鏡を設置して、離れた場所から操作することで気づかれずに撮影することができる。持ち運びできる軽量タイプもあるので、キャンプや登山のお供にもいいだろう。

スマート望遠鏡があれば、これまでの望遠鏡では撮影が困難だった星空や風景が撮影可能だ。もうすぐ天体観測のベストシーズンがやってくる。今の内に手に入れて独自の写真や動画の撮影を楽しんでみてはどうだろうか。

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