ティム・バートン監督(66)が、新作映画『ビートルジュース ビートルジュース』で5000万ドル(約71億円)もの予算削減を余儀なくされたことが分かった。1988年のオリジナル作品『ビートルジュース』の続編製作をワーナー・ブラザースに許可してもらうために、いくつかの変更があったという。
ワーナーの共同会長パメラ・アドビー氏はニューヨーク・タイムズ紙に「ティムにとって決してうまくいくことではありませんでした」と話した。アドビー氏と同僚のマイケル・デ・ルーカ氏はバートン監督による実写版『ダンボ』の興行的失敗があったため『ビートルジュース』の続編には慎重だったという。
当初同新作の推定予算は1億4700万ドル(約208.1億円)でその大部分が出演するスターやプロデューサーの報酬に充てられていた。この計画はリスクが高すぎるとみなしたワーナーは、バートン監督が1億ドル(約141.8億円)以下で作ることを条件に劇場公開に同意したと同紙は伝えている。
バートン監督の代理人マイク・シンプソン氏は少ない前金で同新作に出演できるスターがいないか交渉をスタート、その一方でアドビー氏とデ・ルーカ氏はワーナーのビジネス開発チームからの忠告を無視し、プリプロダクションに週に何十万ドルも注ぎ込んだという。これにより出演者らの契約が完了した際、バートン監督のチームは俳優らが他の仕事に移るリスクを冒すことなくすくに撮影に取り掛かかれる手筈となっていた。
マイケル・キートン、ウィノナ・ライダー、ジェナ・オルテガ、キャサリン・オハラといった主要キャストは今回前払い金を大幅に減らすことに同意。バートン監督や他のプロデューサーも同様で、他にも税制優遇措置や撮影面でも削減を図り、製作費は9990万ドル(約141.5億円)まで下げることに成功した。
同新作の興行収入予測は現在、世界で約2億6400万ドル(約373.8億円)となっている。