野球の国際大会「プレミア12」が11月13日に開幕した。日本が白星発進をする中、リュ・ジュンイル監督率いる韓国代表は、初戦から痛い黒星スタートとなった。
Bグループの韓国は13日(現地時間)、台湾・台北ドームで地元・台湾代表と対戦。「2位争い」と言われた台湾に3-6で敗れ、スーパーラウンド進出に赤信号が灯っている。
試合後、韓国の野球ファンは不満をあらわにした。現地へ応援にかけつけた、韓国の野球ファンによると「座席がない」という理由で出入り口が封鎖され、韓国の公式応援団は入ることができなかったという。その結果、球場はほとんどが台湾の応援団で埋め尽くされる状況となっていた。さらに別の韓国ファンは「韓国の攻撃時にも、騒がしく台湾を応援し続けていた」「韓国プロ野球チームの応援ダンスまでして、驚いた」「ラッパの音がうるさすぎてつらかった」などの反応を見せている。
そのほか、韓国代表チームは8日に現地入りをしたが、台北ドームで練習する機会を得たのが試合前日。しかし練習日当日、小学校低学年と思われる一人の子どもがグラウンドを自由に行き来し、ボールを投げて走り回ったため、満足な練習ができなかったという。該当の子どもは、首に「プレミア12」の全区域入場証(ADカード)を下げており、台湾野球協会スタッフの子どもだったと推測された。さらに記者会見では、通訳が不十分だったことなどが指摘され、韓国サイドから台湾側への批判が高まっている。
そんな理由から、台湾戦で負けを喫してもファンは「何があっても応援する」という姿勢を見せているようだ。