「押さないで下さい」無視され消灯→新アイテム導入で期待「消す人いないよね?」 薬局のトイレ対策が話題

藤丸 紘生 藤丸 紘生
「押さないで下さい」と注意書きされた照明・換気扇スイッチ パソコン病院★ときどき薬剤師さんのX(@junkPCclinic)より
「押さないで下さい」と注意書きされた照明・換気扇スイッチ パソコン病院★ときどき薬剤師さんのX(@junkPCclinic)より

 「押さないで下さい」と大きく注意書きしても、なぜか押されてしまう照明・換気扇スイッチ。ある薬局では新アイテムを導入し話題を呼んでいる。

 話題のポストは、薬剤師の「パソコン病院★ときどき薬剤師」さん(以下、パソコン病院さん)が10日、自身のX(@junkPCclinic)に投稿したもの。勤務先の調剤薬局のトイレにある照明・換気扇スイッチに、新アイテムを導入する前後の比較写真となっている。

 元々はスイッチの上から養生テープを貼り、その上から「押さないで下さい」と注意書きを掲示していたが、このほど市販のスイッチカバーを購入。「フタつけて綺麗になりました。わざわざフタ開けて消す人いないよね?」とつづった。

 パソコン病院さんによれば、注意書きを貼るだけではあえなくスイッチを押され、気付けば換気が停止しトイレの電気が消えていたという事例が時折あったという。薬局の利用者の多くは60~90歳の高齢者で「無意識に節電を行う方が多いようです」と分析。必ずしもわざとではなく、注意書きに気付く前に無意識で押してしまったというケースもあり、注意書きに気付いてもらえる仕組みが必要と考えた。

 そこでスイッチカバーを導入。横には「押さないで下さい」の注意書きも設置した。これにより、無意識にスイッチに手が伸びたとしてもカバーが阻止。その流れで「注意書きを読む機会が増えると考えています」と期待を寄せている。

 同投稿にはさまざまな声が寄せられ「何度消すな言っても消すんよね」「『押さないで下さい』と書いてあると押したくなる人間の心理って…何なんでしょうね」という声や、「いや、経験上やけどおったで」「こういうのって押す人は何が書いてあっても押す」という不穏な体験談もあった。

 現在はスイッチカバーの効果を確認する期間だが、見た目がスッキリとしたことは他のスタッフからも好評を博しているという。「事務の方が試行錯誤して養生テープを使用していましたが、見た目が気になったため、これで見た目も良くなったと思います」と手応えを実感。この流れで“誤消灯”がなくなることを期待したいところだ。

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 「パソコン病院★ときどき薬剤師」さんは薬剤師の仕事のかたわら、パソコン修理やテレビ修理を中心に動画投稿を行っている。
 YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/@junkpcclinic

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