南海電鉄では1969年の運行開始から55周年を迎える7100系車両が、懐かしい濃淡グリーンカラーのツートンカラーに復元した塗装で8月21日から運行している。最近までは他の車両と同じおなじみのブルーとオレンジのラインカラーだったが、乗客や鉄道ファンなどから「7100系をツートンカラーの旧塗装で走らせてほしい」との要望があり、その声に応える形となった。運行開始を前にした17日に南海電鉄の大阪・千代田工場内で行われた撮影会ではたくさんの鉄道ファンが思い思いにシャッターを切っていた。
運行開始から約1カ月。南海電鉄によると「鉄道ファンの皆さまには連日、Xへの投稿など大きな反響をいただいており、鉄道ファン以外の皆さまからも『懐かしい』『やはり、南海といえばこの配色』と言った、昔から当社を知っていただいている方からも多くのお声をいただいております」とおおむね好評の様子だ。「運行開始前に行った撮影会へは多くのお客さまにご参加をいただき、今後も7100系車両を使用した撮影会などを数多く実施してほしいなど、今までにないお声もいただくようになりました」と反響の大きさを感じ取っていた。
復元塗装の7100系による第2弾の撮影会は9月28日に南海電鉄の和歌山・和歌山車庫で開催予定。和歌山市駅から加太駅間を走る加太線で8月から運行を開始した『めでたいでんしゃ かなた』も登場する。ただ、参加定員に達したため、すでに申し込みが締め切られている。
人気の高さがうかがえる7100系。沿線から同列車を撮影する時は、くれぐれも運行の支障にならない様に気をつけながら撮影を行っていただきたい。