初代タイガーマスクのライバルとして〝虎ハンター〟の異名を持つ元プロレスラー、小林邦昭さんが9日に68歳で死去した。この訃報を受け、初代タイガーマスクの佐山サトル氏が追悼文を発表した。
長野県小諸市出身の小林さんは1972年に新日本プロレスへ入門。翌年にデビューを果たし、初代タイガーマスクとの熱戦で注目を集めた。80年代には長州力らと「維新軍団」を結成し、全日本プロレスや新日本プロレスに参戦。「平成維震軍」にも参加したが、1992年には大腸癌が発覚し、手術後復帰を果たすも、99年には肝臓への癌転移が判明。2000年代後半からは、主に初代タイガーマスクを相手に度々限定復帰を果たしていた。一方で癌の再発を繰り返し、闘病を続けていた。
【追悼文全文】
今朝、電話が鳴り響いた時、嫌な予感がしました。
体調が悪い悪いのは、二週間前の電話の声で、わかっていました。
その時、「俺達、良い試合をしたなあ」と言うので、タイガーマスクでの試合の事かなと思い、私はその気で思い出を話すと、
何と、小林さんは若手時代の事を淡々と意味深げに話すのです。
五分位で疲れたトーンになって来たので、
「元気になってメシ行こう!」
「それじゃ元気で!」
「元気で!」
と言い合って電話を切りました。
3日前掛けた電話の返信がなく、心配をしていたところへ、四代目からの電話です。
私は体が沈み込むのが分かりました。
青春を共有した戦友
最高のライバル
思い出は沢山沢山あります。
小林さん有難う御座いました。
初代タイガーマスク 佐山サトル