俳優ジョージ・クルーニー(63)が、ジョー・バイデン氏(81)が米大統領選挙を撤退したことを米国史上最も「無私」な瞬間のひとつだと称えた。民主党支持で知られるジョージは、ニューヨーク・タイムズ紙に寄稿したエッセイの中で、バイデン氏が勝てない戦いは「時間との戦い」だと述べ、同氏への支持を撤回した流れがあった。
ジョージは、ベネチア映画祭で、自身の最新映画『ウルフズ』のプレミアを前に行った記者会見で、バイデン氏の撤回によりカマラ・ハリス副大統領(59)が民主党の大統領候補として出馬する道が開けたことにおける自身のエッセイがもたらした影響について尋ねられ、答えた。
「称賛されるべきは、ジョージ・ワシントン以来、最も無私なことをした大統領だ。私たちをそこに導いたすべての策略、そのどれもが記憶されることはないだろうし、されるべきではない。記憶されるべきは、最も困難なことをした人の無私無欲の行為だ」
ジョージのニューヨーク・タイムズ紙へのエッセイは、「ジョー・バイデンは大好きだが、新しい候補者が必要だ」と題されていた。その中でジョージは、バイデン氏がドナルド・トランプ氏(78)との討論会で失敗したことを引き合いに出し「それを言うのは気が滅入るが、3週間前の資金調達パーティーで一緒にいたジョー・バイデンは、2010年のジョー ・バイデンではなかった。2020年のジョー・バイデンですらなかった」「彼は討論会で私たちが目にしたのと同じ男だった」と綴っていた。