1977年に放送開始したテレビアニメ「超電磁マシーン ボルテスV」が、フィリピンで実写化された映画「ボルテスVレガシー」(10月18日公開、マーク A. レイエス V監督)のポスタービジュアルが9日、配給元から公開された。
今にも動き出しそうな緻密さ、鋼鉄の重厚感のあるボルテスVが、敵を倒そうと“天空剣 Vの字斬り”を繰り出す。そんなボルテスVを中央に据え、主人公・スティーヴらボルテス・チーム5人に、プリンス・ザルドスを始めとしたボアザン星人、そしてボルテスVに合体する前のボルトマシンや基地のビッグファルコン、敵旗艦のスカールークに、その戦力であるビースト・ファイターと、キャラクターとメカが勢ぞろいした、本作の勢いを詰め込んだイラストが誕生。そのイラストを囲むフレームはボルテスVのキーカラーで構成され、長年大切にされていたおもちゃの箱のような擦れが、半世紀の時を経て実写化された本作の軌跡を表現している。
一緒にお披露目されたロゴは、原作アニメのアイキャッチに使用されていたロゴに着想を得ながら、CGで現代的な要素が足されたボルテスVのように進化させたデザインに仕上がった。フィリピン制作陣がこだわった“原作へのリスペクト”を随所に込め、本作の魅力も余すことなく伝える、“ボルテスV愛”溢れるポスタービジュアルとなった。
デザインは、『万引き家族』や、『ミッドサマー』、『ルックバック』といった映画のグラフィックを中心に、展覧会広報物や書籍のデザインも手掛ける大島依提亜。イラストは、ガンプラのパッケージイラストや、ロボット作品のトレーディングカードのイラストを数多く手掛けてきた森下直親が担当した。
大島依提亜は「森下直親さんによる完璧なボルテス画のお力添えを得て、フィリピンから飛来した愛にあふれた巨大な“V”を受け止めてみました」と、森下直親は「ボルテスVファンの方々に喜んで頂けるよう、精魂込めて描き込みました。引いて全体を眺めたり、寄って細部に目を凝らしたりしながら楽しんでください!」とコメントを寄せた。
◆「ボルテスVレガシー」あらすじ
ある日地球は“ボアザン星”からやってきたプリンス・ザルドス率いる軍隊からの攻撃を受ける。通常の兵器が全く通じない中、スティーヴ、ビッグ・バート、リトル・ジョンのアームストロング3兄弟とマーク・ゴードン、ジェイミー・ロビンソンの5人は、密かに製造されていた5機のマシンに乗り込み戦いに挑む。
敵側は勝利を確実なものとするため、より強大な獣型ロボット“ビースト・ファイター”を繰り出してきた。5人はそれに対抗するため「レッツ・ボルトイン!」のかけ声とともにマシンを合体させ、巨大な人型ロボット“ボルテスV”となる。
果たしてボルテス・チームの5人は、地球を守ることができるのか――。