俳優のヘンリー・カヴィルが、「デッドプール&ウルヴァリン」の撮影後に胃が痛くなるほど気分が悪くなったという。ヘンリーは同作でライアン・レイノルズ演じるデッドプールが遭遇するウルヴァリンの変種としてカメオ出演した。ショーン・レヴィ監督によると、役になりきり一日中葉巻を吸い続けたという。
レヴィ監督はニューヨーク・タイムズ紙にこう明かす。「彼はあの鍛えられた筋肉質な身体だけじゃなく、撮影の日は葉巻に火をつけてずっと咥えていたよ」「翌日は、葉巻の煙を8時間吸い続けたことで胃の調子が悪いって聞いたのを覚えているけど、動揺する素振りは全くなかった」
更にヘンリー出演をライアンと共に熱望した理由として、2022年にヘンリーがリブート版DCユニバースのスーパーマン役に戻らない発表があったことを挙げた。「ヘンリーに関しては、DCとの関係が悪化してスーパーマン役を交代する知らせがあったからだ」「常にカルチャーと会話し続けるデッドプールを考えると、まず第一にヘンリー・カヴィルを、彼の得意とする役柄に起用する絶好の機会だと感じたし、コミックブック発祥の映画スタジオをからかい、自意識過剰な遊びができると思ったんだ」
レヴィ監督は、「デッドプール&ウルヴァリン」のカメオ出演により、ついに「X-MEN」シリーズのガンビット役を演じることができたチャニング・テイタムについても語った。チャニングは「X-MEN」シリーズのスピンオフ作として「ガンビット」を企画したが頓挫した過去があった。「チャニングは撮影現場で毎日、目に見えるように感情的になっていった。ある時は微笑みながら陶酔、ある時は涙を流しながら感謝している姿があった。チャニング・テイタムほど撮影現場にいることを感謝している俳優は見たことがない」「私は10年以上前に映画『ガンビット』の監督として面接を受けた数十人の監督のうちの一人だった。ライアンと私は初めて、ケヴィン・ファイギ(マーベル・スタジオ社長)にアイデアを売り込んだ時、これはレガシーの頂点ではないとしてちょっと説明しなければならなかった。他のキャラクターがしていることと正反対のことをするキャラクターだからね」「これによって他のキャラクターの流れに逆らう機会も作ることができた。ガンビットの経験は他のレジェンドたちとは正反対なんだ」