ピラミッドの建設に、油圧リフトが使用されていた可能性があることが分かってきた。新たな研究で、エジプト最古のピラミッドであるジョゼル王のピラミッドは、4700年前に原始的な油圧リフトを使って建造されたことが示唆されている。
パリにあるパレオテクニック考古学研究所のシャビエル・ランドロー所長率いる専門家チームは話した。「古代エジプト人は灌漑(かんがい)用の運河や巨石を運搬するためのはしけなど水力学の先駆者であり熟練者であったことは有名です」「今回の研究はファラオによる巨大な建造物を作るために水力を利用したという新たな研究分野を切り開くものです」
同チームはこの地域の歴史的記録と衛星写真を調査し、「階段ピラミッドの内部構造が今まで一度も報告されたことのない水力昇降機構と一致することが確認されました」と説明している。