パリ五輪の柔道女子57キロ級金メダリストのカナダ代表・出口クリスタが1日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、SNS上での誹謗中傷に対して、自身の思いをつづった。
出口は日本語と英語の文書を掲載。「コメント欄を見ていて悲しくなるし私が戦ってきた選手に対してあまりにも申し訳ないのでここにコメントさせて貰います」と投稿。「選手を庇いたくなる気持ちも分かるけどこういう所での不毛な争いは国や選手、色んな人を巻き込んでマイナスなイメージを植え付けるだけで得する人は誰一人としていないです」と記した。
続けて「ネガティブな意見を持つな、って言っているのではなくて他人が悲しくなるような言葉の矢をわざわざ放たなくてもいいんじゃないでしょうか」と私見を述べ「確かにしょっぱい試合ばっかだったけど、皆自分のベストを尽くしたわけで。畳に立った人達は互いをリスペクトしてベストを尽くしているのだから応援してくれた皆様にもそうして貰えると有難い」とした。
出口は長野県出身。カナダ人の父と、日本人の母の間に生まれた。松商学園高から山梨学院大に進み、大学3年時の17年からカナダ代表として活動している。今大会は準決勝で延長戦の末、相手の反則勝ちで決勝進出すると、韓国代表のフン・ミミと対戦。ミミが3度目の指導を受けて、クリスタルの反則勝ちとなり、悲願の金メダルを獲得した。