2020年に放送されたドラマ「サイコだけど大丈夫」で、自閉症を患うムン・サンテを演じたオ・ジョンセがこのほど、発達障がい者のための社会的企業「BEAR.BETTER.」が運営する、聖水(ソンス)のベーカリーポップアップストアをオープン初日に訪れたことが分かった。「BEAR.BETTER.」が6月18日に公式インスタグラムで紹介した。
投稿では、「ドラマ『サイコだけど大丈夫』で自閉症を持つムン・サンテを演じたオ・ジョンセさんとは、作品をきっかけにご縁を持った」と説明。「長い間BEAR.BETTER.の社員と苦楽を共にし、業務も余暇も一緒に過ごした。数年経った今でも、大切な縁を忘れずにベーカリーを訪ねてくれた」と伝えている。
「BEAR.BETTER.」は、発達障がいのある人々の持続可能な雇用のために設立された会社。ポップアップストアでは、発達障がいのある社員たちが手作りしたクッキーや焼き菓子を販売。お菓子作りの秘訣なども公開した。
オ・ジョンセは完璧な演技力で高評価を得ただけでなく、ドラマ放送当時、多忙なスケジュールの中、知的障害を持つチェロ奏者、ペ・ボムジュン氏の切実な要望を受け、一緒に遊園地を訪れたことが話題になった。当時オ・ジョンセは、ドラマに登場するムン・サンテの服装、髪形、口調、行動などをまねて友人として振る舞うなどした。
「第57回 百想芸術大賞」で助演男優賞を受賞した際は、「僕たちは皆、とても長いストーブリーグを一緒に過ごしているようだ」「だがもうすぐ新しいシーズンが始まる。新しいシーズンが始まったら、ボムジュン、また遊園地に行こう」と公の場で約束。その後、新型コロナウイルスによる規制が緩和されると、ペ・ボムジュン氏と再会し、初めて会った日のように手をつないで遊園地を楽しんだ。