俳優のノア・ワイリー(53)は、『ER緊急救命室』の放送直後、看護師の母親から医療シーンでの演技を非現実的だと毎回叱られていたという。1994年から2006年まで大ヒットした救急救命室ドラマでジョン・カーター医師を演じていたノアだが、10年間手術室で働き、さらに10年間整形外科の看護師として働いた母親マージョリーさんは、息子の演技が医学的にどれだけ正確だったかをチェックし、番組が終わるとすぐに電話をかけてきたそうだ。
ノアは、スティーヴ・クメトのポッドキャスト『スティル・ヒア、ハリウッド』でこう語っている。「午後11時1分(テレビで番組が終わる時間)に電話をしてきて、『血まみれの手袋で顔は触らないわよ。エイズになりたいの?明日、病院に行って答えなきゃいけないわ』って言われて」「僕は『オーケー、オーケー』ってね」
同作でのリアリズムに関して母親から必ずしも評価されなかったノアだが、医療ドラマに出演していたことは実生活で役に立ったとし、「僕は2度、交通事故で最初に現場に駆けつけたことがある。役に立ち、サポートするのに十分な知識を自分は持っていた。でも、救急隊員が現れたときはとても笑えたよ。私を見つけると、『偽物だ!』って言ったんだ」と振り返っていた。
各エピソードで何が起こるかを母親に話していたというノアは、母親のアドバイスと批判は「紙一重」だとするも、「少なくとも、彼女は関心を持っていた。既得権益だよね」と冗談めかしてもいた。