元WWEのSareeeが25日、自主興行「SAREEE―ISM Chapter4」(7月29日、東京・新宿FACE)でなつぽい(スターダム)とタッグを組み、彩羽匠&AZM組と対戦することを発表した。
都内の京王百貨店新宿店で開催中の「超・燃える闘魂 アントニオ猪木展」会場での公開会見。駆けつけた親友のなつぽいからは「プライベートも仕事でもいつも支えてもらっている。協力できることがあれば、自分もSareeeを支えたい」と友情を口にされた。スターダムの3・9横浜武道館大会では、負傷離脱していたなつぽいの復帰戦でタッグの対戦相手を務めた経緯があった。
Sareeeは「昨年はKAIRI選手(現WWEのカイリ・セイン)とドリームタッグを組んだんですけども、その時に思ったのが、やりたいと思ったことは、今やらないとできなくなってしまうと思っています。KAIRIさんと組むことができて本当に良かったので、今やりたいと思うことを今やろうと思って、なつぽいにオファーさせていただきました」と説明。以前からライバル心を燃やす彩羽に対しては「いつかシングルをやりたい相手」と言及し、初対戦のAZMには「プロレスがムチャクチャうまくて、テクニックもスゴイ。なつぽいとはライバルなので、二人もバチバチにやり合ってくれると思う」と腕をぶした。
なつぽいは「SareeeがAZMと戦ってみたいというのを聞いて、戦いたいと思われているんだ、と燃えてきました。彩羽さんとはスターダムに所属する前に戦ったことがありますが、自分のことは眼中にないと思う。自分の印象を残せるようガッツリいきます」と闘志を口にした。Sareeeは「なつぽいは妖精って感じですけど、すっごく負けず嫌い。その負けず嫌いなところ、キレたときの妖精がどれだけ怖いかを私が引き出したい」と呼応した。
両者の記憶が定かでないというほど、久々のタッグ結成。なつぽいは「初めて組むくらいのワクワクがあります。自分は経験を積んだので、以前とは違う闘志を見せたい」と話し、Sareeeへのライバル意識を問われると「不思議とSareeeはライバルよりは仲間の感じが強い。普段は(タッグで)隣にいる選手にもライバル心はあるんですけど、Sareeeには『いつも守ってくれてありがとう』というか、『負けたくない』よりも『ともに戦おう』という感覚の方が強いですね」と語った。
現在はマリーゴールドにレギュラー参戦し、7・13両国大会でジュリアとの大一番を控えるSareee。一方でスターダムでは4・27横浜BUNTAI大会でIWGP女子王者・岩谷麻優に挑み、敗れたものの名勝負を繰り広げた。フリー選手として、両団体のトップと渡り合う際立つ地位を築いている。この点については「私はどこが評価されているとかは、よく分からないんですけど、戦いたい相手がいるところに行く、そして組みたい相手がいたら組みたい。ただそれだけですね」とシンプルに語った。
アントニオ猪木さんにまつわる展示物に囲まれた会見。なつぽいは「自分はプロレスを知っていてプロレスラーになった人間ではなかった。そういう意味ではSareeeと比べたら熱い思いがある訳ではないのかもしれない。だけどプロレスラーになり、(猪木さんは)本当に偉大な方だと思うし、その熱い気持ちは自分がプロレスラーである以上、受け継ぎたいし感じたい。SAREEE―IZMという戦いで、そういうものを感じながら成長できたらいいなと思う」と意気込みを口にした。
◆SAREEE-ISM Chapter4(7月29日、東京・新宿FACE)対戦カード ▶第1試合 ChiChi―光芽ミリア ▶第2試合 ジャガー横田&伊藤薫―神姫楽ミサ&しゃあ ▶第3試合 中島安里紗&藤本つかさ―桃野美桜&川畑梨瑚 ▶セミファイナル 柊くるみ―優宇 ▶メイン Sareee&なつぽい―彩羽匠&AZM