俳優ラッセル・クロウ(60)は、映画『グラディエーター』続編に「若干の違和感」があることを明かした。リドリー・スコット監督による2000年のオリジナル作で、奴隷に身を落とした元ローマ軍将軍マキシマス・デキムス・メリディウスを演じたラッセルは、年末に公開されるポール・メスカル主演の新作に対して、当惑しているという。
カイル・メレディスのポッドキャスト番組でラッセルは語った。「彼らがまた作品を作るという事実には若干の違和感がある。というのも、もちろん、僕(のキャラクター)はもう死んでいるし、何が作られるかに口を出すことはできないからね」
「いくつか聞いた話から、『いやいや、それはあのキャラクターの道徳的な旅路にはふさわしくない』って思ったんだ。でも僕には何も言えない。そんな居場所にいないんだ。墓石の下だよ。だから、どんな風になるか見てみるつもり」
また、名作との呼び声が高い歴史映画でアカデミー賞主演男優賞を受賞したラッセルはさらに続けた。「あの映画を撮ったときの年齢やその後に起こったこと、あの特別な映画が開いてくれた数々の扉。純粋に正直な僕の気持ちを言うと、わずかな郷愁や嫉妬が確かにある。腱が丈夫だった頃を思い出すよ」
一方、ホアキン・フェニックスが扮した皇太子コモドゥスの甥とされるルキウスを演じるポールは昨年、今回の新作について「特にこの映画について話すことは、どれだけのストレスを感じていることか。間違いなく、今までやった中で一番大きな作品だ。すごく興奮してるんだけど、映画のレガシーからは逃れられない。(新作は)本当によく出来てると思うし、前作に敬意を表している。だけど、僕が足を踏み入れて、心地よく自分のものにできる作品だと思っている」とエスクァイア誌に明かしていた。