音楽プロデューサーで歌手のザ・ドリーム(46)が、性的暴行や身体的虐待を受け操られたとして女性歌手のチャナーズ・マングロー(33)から訴えられた。
ページ・シックスが入手した裁判書類によると、チャンニ・モンローとして音楽活動を行うチャナーズは、ドリームことテリウス・ヤングデル・ナッシュに対し、真っ当なレコーディングとディストリビューション契約を装い、自分を人身売買したと主張。「身体的虐待、性暴力、恐ろしい心理操作」に満ちた「虐待的、暴力的、操作的関係」に巻き込まれたとしている。
オランダ出身のチャナーズは、ドリームと知り合った当時、米国でのビザ獲得に取り組んでいたそうで、2014年の23歳時にSNSを通してドリームの仲間から連絡をもらったという。その後自身の曲のサンプルを送り、ドリームとその仕事仲間で同じく音楽プロデューサーのトリッキー・スチュワートと会うようアトランタに招かれたと明かした。
書類によると、「アトランタとロサンゼルスの両方で、ドリームは年齢と音楽業界での影響を駆使し、若いアーティストに成功するには自分が必要だと思い込ませ、マングロー氏の完全な信頼を得ようと、嘘の約束をし、自分の世界に引きずり込んだのです」と記され、またドリームからのメールのスクリーンショットも掲載されており、その中でドリームは感情を丸裸にするようチャナーズに要請したという。
グラミー賞受賞者でもあるドリームは、チャナーズに対し、自分の「サンクチュアリ」の一部になることを条件に米国での就労ビザの延長、ビヨンセやリアーナに書いたような売れる曲の提供を約束したという。
ドリームはチャナーズの訴え全てを否定。「訴えは虚偽で中傷です。すべてのハラスメントに私は反対であり、常に、キャリアにおけるゴールを目指す人々を助けようと努力してきました」などとニューヨーク・タイムズ紙に声明を発表している。