不眠症に悩む人々は、重大な犯罪を犯す可能性がそうでない人に比べかなり高い傾向があることが分かってきた。
睡眠不足の人々は、午前2時に殺人などを犯す可能性が8倍高くなることが研究によって判明。専門家によると、不眠症の人々は感傷的で、他人に対してより暴力的になる傾向があるそうだ。
夜中に目を覚まし続けることで、脳の意思決定の機能が阻害され、ネガティブな感情がピークに達し、合理的思考ができなくなると専門家は指摘している。
研究を実施した、米アリゾナ大学で精神疾患における睡眠と概日リズムを専門とするアンドリュー・タブス教授は話した。「睡眠障害は合理的思考を急激に阻害させる可能性があり、脆弱な人々の突発的な行動に繋がることがあります」「暴力犯罪の時間帯の傾向を調べた研究はほとんどありません」
「このようなリスクを冒す傾向のある人々の脳で何が正確に起こっているのかは、今後の研究で明らかになるでしょう。睡眠を改善する根拠に基づいたストラテジー及び夜間覚醒を減らすことで、このような悲劇的結末を阻止し、リスクを減らすことが可能か解明されることになるでしょう」
