キム・ホジュン 飲酒運転事故&犯人替え玉工作→人権主張 イ・ソンギュンさんを引き合いに出し非難の嵐

椎 美雪 椎 美雪
韓国の〝国民的演歌歌手〟キム・ホジュン(出典:キム・ホジュンInstagram)
韓国の〝国民的演歌歌手〟キム・ホジュン(出典:キム・ホジュンInstagram)

 韓国の国民的トロット(演歌)歌手であるキム・ホジュンが9日、飲酒運転で当て逃げ事故を起こし拘束されてもなお、大衆の怒りを買い続けていると28日、韓国メディアのスポーツ京郷が報じた。

 記事によると同日、警察はキム・ホジュンの弁護人から、警察の「非公開帰宅不許可」ガイドラインについて、警察公報規則第15条に基づき、警察公報規則の「帰宅関連情報を公開してはならない」という内容が含まれた点を根拠に、警察を国家人権委員会(以下、人権委)へ提訴する方案を検討中だと伝えられたという。

 同弁護人は「推定無罪の原則というものがあり、凶悪犯罪でないかぎり、罪が確定するまでは犯罪容疑の有無と被疑者の人権(肖像権)保護は、別途次元として見るべきだ」と主張しただけでなく、昨年警察の捜査後に死去した、俳優のイ・ソンギュンさんを引き合いに出し「些細な公報のルールを破れば、つらい前例が繰り返され、結局、野蛮な時代に回帰するしかないのではないか」と強調した。

 ネット上では、イ・ソンギュンさんとキム・ホジュンの状況を比較したことについて「一線を越えた」と指摘。キム・ホジュンは飲酒運転、運転手の替え玉、証拠隠滅などを認めた状態でありながら、非公開帰宅を正当化するために、イ・ソンギュンさんの事件を持ち出したため「強引で卑劣」という怒りの声が相次いでいる。

 さらに「国民と警察を翻弄しておいて、イ・ソンギュンさんのことを口にする資格がどこにあるのか」「人権とか言うな」「イ・ソンギュンさんと比較した時点でアウト」「良心はないの?」「義務は捨てたのに、権利を見つけようとしてる」など、キム・ホジュン側の行動を非難するコメントが散見された。

 キム・ホジュンは21日、江南(カンナム)警察署で被疑者身分として3度目の調査を受けた後、地下駐車場を利用して非公開帰宅を要請したが、捜査チームがこれを拒否し、5時間以上もめ続けた。それ以前にもキム・ホジュンは、19日の初召喚調査を終えた際も、約6時間にわたり正門からの帰宅を拒否している。

 江南警察署は、警察がドアを開けなければ地下駐車場から出られない構造であり、結局キム・ホジュンは2度とも長時間警察と言い争いをした末、多くの取材陣から浴びせられる質問とカメラのフラッシュをかきわけて帰らなければならなかった。

 弁護人によると、キム・ホジュンは当時「非公開帰宅は私の最後のスイッチだ。これがダメなら、生きていても意味がない。最後のプライドだから、後戻りはできない」「あまりにも悔しい。罪は甘んじて受けるが、餌食になった気分だ。警察がここまでして私を餌食にしていいのか」と話したという。

 キム・ホジュンは24日に拘束された状態で、警察はキム・ホジュンと所属事務所関係者を対象に、強度の高い調査を継続している。キム・ホジュンの代わりに虚偽の自首をしたマネジャーの携帯電話からは、事故直後にキム・ホジュンの「お酒を飲んで事故を起こした。代わりに自首してほしい」と話している内容の通話記録音データを確保したという。

 これにより、警察は従来適用されていた犯人引き渡し幇助容疑から、犯人引き渡し教唆容疑に変更することを検討。犯人引き渡し教唆の容疑が立証されれば、処罰がさらに重くなるとみられる。

 今回の事件により、キム・ホジュンの所属事務所であるシンク・エンターテインメントは、役職員全員の退社および、代表取締役の変更を決めたと発表。また、他の所属アーティストたちに対して、契約終了を望む場合は、いかなる条件もなしに終了すると明らかにした。

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